夢の実現に向かって |
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| 誰にも負けない経営資源を「コア・コンピタンス」といいます。 現代のように先が見えない時代にあっては、未来のことなど予想できる人間なんてどこにもいません。 でも、未来を予想することはできなくても、未来の夢を描くことはできます。夢が心を横切ったとき、大人ぶって「あり得ないこと」などと一笑に付して振り返らなければ、大きなビジネスチャンスも一緒に手放しているのかもしれないことを思い知るべきです。 夢を自分にぐっと引き寄せて、いろいろな角度から眺めなおしてみてください。誰もが思っているけど、口に出すと恥ずかしい夢かもしれません。でも、そういう夢こそ普遍性を持った夢といえるでしょう。夢から何かアイデアでも方向性でも導き出すことができればしめたものですが、そうは簡単に問屋がおろさないでしょうから、まずは、忘れてしまわないようにメモをするなり、心に刻むなどして、夢を暖めておいてください。 そして、技術革新など世間の動きをしっかり見張っていれば、必ず、その夢を実現できるきっかけとなるような事件がどこかで起きます。新聞の片隅に書かれるような事件かもしれませんので、しっかりアンテナを張っておく必要があります。もしアンテナで受信できたなら、あなたの目の前に大きなビジネスチャンスが広がることでしょう。 ただし、夢を実現するためには資力や技術が必要です。チャンスが訪れた時から、資力や資源を集め始めるのでは遅すぎます。他の企業も気づいて、同じように集め始めるからです。ここからが、トップとしてのあなたの手腕が問われるところです。つまり、夢を見たあなたは、夢を暖めながら、必ず訪れるであろう時代の変化を読みとらなければならないのです。 |
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人類は小さな夢から大きな夢まで、心に抱いては、その実現に向けて科学を発展させてきました。あなたが抱いた夢も、時代の変化する中で、大きな転化を迎えるときがやってきます。もちろん、あなたは万能の神ではありませんから、それらを一人で実現するこはできませんが、少なくとも、時代の変化の一端を担うことはできるはずです。世の中が大きく変わろうとするときに、見物人でなく、御輿を担ぐ側にまわることができます。そのXデーに間に合うように技術やスキルを磨き、あるいは資源を集め、来るべき日に備えて準備を進めなければなりません。 資源や技術力は大企業にかなわないと最初からあきらないでください。大企業には大企業なりの悩みがあるのです。たくさんの部署にたくさんの人間が張り付いてしまっているので、仕組みを変えようと思っても簡単に変えることができません。経営が思わしくない企業に外国人がやってきて、その企業を立ち直らせる話はよく聞きます。しかし、これまでリーダーだった日本人トップが、心を入れ替えて会社を立ち直らせた話はあまり聞いたことがありません。大企業の経営を変えるということは一筋縄ではいかないということの証なのでしょう。 |
| それでは、個人や中小企業の場合はどうでしょう。大企業に比べれば小回りがきくので、よそから新しい社長を引っ張ってこなくても、現社長、あるいは優秀な社員で十分です。あなたの力で企業を変えることはできるはずです。ただし、周りの同僚、部下はみんな、あなたのことを知っています。あなたのこれまでの数々の失敗を見てきた彼らに、あなたがこれからやろうとしている革新についてわからせるには、まずあなた自身が変わらなければならないでしょう。先が見えない時代にあっては、求められるリーダー像は、次のようなものになります。 まず、事業に関して詳細かつ専門的な知識は必要ありません。むしろ邪魔なくらいです。あなたが、コテコテの技術者だとします。今まで磨いてきた技術に誇りがあります。その誇りに縛られてしまうと、どうしても大局的な判断ができなくなります。時代の変化や消費者の好みを自分の都合の良いように解釈してしまいがちです。カルロスゴーンがソニーの社外取締役に選ばれたのは、彼が電子技術や情報技術に長けているからではありません。彼の経営力すなわち総合的な力が請われてソニーに呼ばれたものです。ゴーンのような総合力を身につけるたいなら、技術力や経験以上に新しい力を身につける努力が必要です。 まず、一番の力は、未来を想像する力です。今までのように、受け身の姿勢ではその力を身につけることはできないでしょう。いろいろな身の回りの出来事に影響され、そのたびに反応しているようではだめです。 物事に主体的に関わることができるような人間にならなければなりません。影響を受けるのではなく、反対に周囲に影響を与え続ける人でなければなりません。 あなたのアクティブな行動が周囲に影響を与え、環境を良い方向に変えていけるようになれば、誰もがあなたの行動に関心を持つようになり、改革もスムーズに進むようになります。 ただ、周りに良い印象を与えようと小手先のテクニックだけを使っていたのでは、すぐばれてしまい、かえって信用をなくす結果となるでしょう。基本に立ち返り、古来からの善や徳を重んじ、真から周囲の者の幸せを願い、そのためにあなたが周囲の同僚や部下、あるいは社会に対して何が貢献できるのか絶えず考えるように心がけていれば、自然に、人も情報もあなたの元に流れてくるようになるでしょう。 |
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| さて、あなた自身の変化とともに、未来の夢を実現するために、次に準備をしなければならないものとは何でしょう。 それは、未来にむけてあなたの原動力となるコアコンピタンスを育てることです。あなたの考えている企画や事業が、社会で生かされる意味を考えてください。これまで蓄積してきた知識、情報、技術力等をひとつづつ拾い出してみてください。その中から、一つだけ、誰にも絶対譲れないもの、今後、さらに強化すれば、誰にも負けないもの、ずっと抜きんでることが明らかなものを見つけだしてください。 それが、コアコンピタンスになります。 10年後はどうなるか、誰にもわかりません。でも、あなたが考えるコアコンピタンスは、必ず、将来、あなたの抱く未来の夢と重なり合う日が必ずやってくるはずです。そのときこそ、あらゆる資源を集中して、夢の実現に向かって、走り出すべきです。 |
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