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リストラの順番を待つだけの普通のサラリーマンで終わらないように、自らエンプロイアビリティ(職業能力)を高め、会社から必要とされ、あるいは会社を辞めても他のライバル会社から引く手あまたのビジネスマンをめざしてください。そのためには、情報を収集する術を習得するだけでなく、自ら情報を発信する力も身につけなければなりません。 今回は情報のアウトプットを中心に話を進めていくことにしています。
情報を発信する力と一言でいっても、それが何なのか、なかなかイメージには結びつかないと思います。集めた情報をそのままの形で周囲の人たちに教えてまわる人がいますが、提供を受ける側は、「ただでさえ、情報で溢れかえっているのに、よけいな奴がやってきた!」と、かえって疎んじられることになるかしれません。情報を提供しようとするのであれば、相手にとって有益な形に加工した上で提供してあげるべきです。 |
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ホワイトカラーの仕事は、まさに情報処理が業務の中心となっています。例えば、倉庫部門から在庫状況(情報)が本社に届いたとします。 本社は、部品であれば、早く底をつきそうなものから順番に発注します。また、需要の見込み(情報)をにらみながら生産計画を立てたり、時間とともに変化する情報と照らし合わせながら適切な処理方法を選択して組み立てていきます。最近は情報処理技術が一段と進み、かなり高度な処理まで機械でできるようになりました。おかげで、ホワイトカラーが独占していた間接部門はわずかな人数で足りるようになってしまいました。
あなたが、事務能力以外に、人当たりの良さやガッツがあるなど別の才能に恵まれているのなら、辞めさせられずに済み、営業に回されるかもしれません。あなたは、新しい職場において得意先を回りながら注文をとらなければなりません。注文をとるためには、ギブアンドテイクの精神で、こちらからもいろいろ有益な情報を提供して、人間関係を築いていかなければなりません。また、顧客の好みや家族構成、趣味など把握していた方が営業には有利でしょう。これらも情報処理の範疇に入ります。しかし、今や営業面においても経営情報システムが発達し、受注も発送も機械処理でされるようになり、せっかく営業で新天地を求めようとしたのに、それもかなわず、あなたの居場所はますます狭くなっていきます。今は、どんな業界にあっても、情報化の進展によりホワイトカラーの生き残る道は狭くなる一方です。 |
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リストラされないためには、何が必要でしょうか。まず思い浮かべるのは資格の取得ですが、会社がそれまで待ってくれるでしょうか。会社が必要とするのは、会社の未来を救ってくれる技量あるいは才能です。 つまり、会社の未来を描くことができる人がほしいのです。会社にとって何が必要かを絶えず考え、答えを出してくれる社員が必要なのです。 あなたが、これから会社の面接試験を受けなければならないとして、しかも、受かる確率のほとんどない高嶺の花だとしたら、マニュアル本に載っているようなありきたりの受け答えでなくて、このシリーズで未来の情報を読みとる力を自ら手に入れ、面接官の前で貴社の現在の状況と迫りくる危機と未来への展望を話してみてください。今は、人当たりの良さとか協調性なんてのは普通の会社でも、採用に有利に働くことはありません。むしろ、あなたの独創性が認められ一発逆転の採用通知が舞い込むことになるかもしれません。
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さて、情報化、機械化が進むにつれ、商品の生産に人の手はあまりかからなくなりました。どのメーカーの製品も価格は均一化され。性能も似たり寄ったり。今は、価格でなく、イメージとか、デザインなど商品にいろいろな付加価値を付けて、その内容で勝負しなければならなくなってきました。商品そのものより付加価値で差をつける時代になったといえます。学問の世界では、これを「産業の情報化」と呼んでいます。要するに、人の手はあまりかからなくなったため、人件費や材料費の生産費に占める割合は小さくなり、逆に、デザインや広報などイメージ戦略に多額の経費をつぎ込むようになり、昔の重工業のイメージとはずいぶん異なり、現代の産業は業種を問わず、生産費に占める「情報」に要する経費の割合が増大していることを「産業の情報化」と呼んでいます。
だからといって、あわてて情報処理を学ぶことはありません。情報化が進む現代において、真に必要とされているのは、これらの情報から知識を生み出す能力です。企業は、めまぐるしく変わる経営環境の中で生き残っていくためには、企業内部に、知識を生み出す頭脳を確保していなければなりません。この頭脳を有していないと、その場しのぎのご都合主義で、バブルになれば土地を買い、苦しくなれば人を切り、一貫性のない経営を続けて弱体化していくしか道は残されていないからです。
知識とは、問題を解決する力です。企業が他のライバルより競争優位保ち続けるには、「知識経営」が可能な体制でなければなりません。知識経営は、どんなに資金があっても、あるいは情報化が進んでいても、それが必要かつ十分条件になるものではありません。資金や情報を有効に活用できる優秀なビジネスマンが必要なのです。あなたが、その優秀なビジネスマンになるために、情報から知識を創造する力をつけなければなりません。次回は、知識を創造する力とは何なのか、脳の構造と仕組みから解き明かしていきたいと考えています。 |
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