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カウンタープラン

 これは、ディベートで相手の主張が正鵠を得ていて、かつ、論理構造もしっかりしていて、これ以上つけいる隙がないとき、反論のしようがないときに逆転ホームランを狙う手法だ。

 つまり、相手の理論にはごもっともと賛成するが、打ち出した案よりも、もっと効果が出る案(カウンタープラン)を用意して、相手の案を打ち消す作戦だ。相手の目指すものには賛成するが、それを実現するために出された案には賛成しかねるとする戦い方だ。

 
 自民党への対抗手段として民主党が提案する対抗政策案がカウンタープランとして成り立つためには、単なる自民党案をベースにした修正案のようなものではだめで、まったく異なる視点に立った案でなければならない。

 せっかく案をつくっても、「あなたの案のいいところと、私の案のいいところを集めて一つにすればいいではないですか」と言われてしまうようなしろものでは、相手の案も肯定したことになり、ディベートの世界では失格である。同時に実施できるような案ではだめで、どちらか選択を迫られるような独立した案でなければならない。



 
 「ディベート術入門」北野宏明著(ごま新書)で紹介されているカウンタープランの例を示す。

「日本国政府は、都市の重点的基盤整備に大幅な投資を行うべし」という論題に対し、反対する側が出す対抗政策案は、「遷都」である。

 相手側は、現在のような公共事業を田舎に配分するよりも、過密、交通渋滞等を引き起こしている東京に予算を重点配備して都市基盤整備すべきであると主張している。これといって、反論しようがないので、カウンタープランを持ち出す。

「過密で地代の高い東京に行う投資は莫大な予算が必要だ。無理に資本投資して、便利にしたところで、さらに一極集中を招き、せっかく改善しかかったように見えた状況もまたすぐ悪化してしまう。いっそ、首都を現在の東京のような大都市圏から田舎に移した方がよいのではないか」

というように、異なる視点から出すのがカウンタープランである。


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目次

1 ディベートとは何か
2 ディベートの方法と技術
3 ディベート討論会のやり方
4 ディベートの話し方の技術―日本人の話し方の欠点と改良点
5 ディベート討論の技術

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 2004.5.19

○配信頂いてからまだ間もないのですが大変参考になるノウハウが 疑縮されておりいつも楽しみにさせていただいております。
 2004.6.2
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