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捨てる度量

『「超」整理法2 野口悠紀雄著』によると、

 日本人の平均紙使用量は、年間一人当たりA4の紙に換算して5万枚ほどであるらしい。

 オフィスにいればそのことは実感できる。少しでも油断すると机の上は書類で埋もれてしまう。

 電話がかかってくる。内容を忘れないようにメモを書く。

 稟議書が部下から上がってくる。内容をチェックしなければならないので脇に書類を置く。

 他の課から照会文がメールで届く。膨大な文書ファイルが添付されており印刷して中身を確認しなければならない。

 上司がやってきて、頼み事される。

 そうこうするうちに、机は書類やらメモが積み上がる。

 OA化が進んだといっても、ほとんどの職場が「紙」との戦いで明け暮れているのが実体ではないだろうか。

 はじめから、はっきり必要ないとわかっていれば、すぐにでも捨てることができる。でも自分の机に置かれた書類は、それなりに置かれた理由がある。将来必要になる可能性があるものばかりだ。

 今は必要がない書類は机からどかしたいのだが、周辺のキャビネには、すでに書類でいっぱいだ。キャビネの中には、すぐには使いそうにもないがたくさん収納されている。

「下手に整理してキャビネにすき間を空けたら、他の同僚に占領されるかもしれない。」

 キャビネに詰まったファイルは定位置を保ったまま、各人の机には書類がたまる一方である。ここまではひどくないとしても、それに似たような光景が、ちょっとした名を知られた企業でも繰り広げられていたりする。

 ここは一致団結して、各人「捨てる技術」を身につける必要がありそうだ。


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 「捨てる技術」について書かれた代表的な書物に、

○情報を捨てる技術 諏訪邦夫著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062573059/jouhounetto-22


○『「超」整理法〈2〉捨てる技術』野口悠紀雄著 中央文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122042305/jouhounetto-22

がある。




 「情報を捨てる技術」は、捨てる勇気を与えてくれる。

 「超整理法」は、「バッファ」という現実的な解決法を示してくれる。それは、一次的にごみ箱(バッファ)に捨て、容量がいっぱいになると、古い順に本当に捨ててしまう方法だ。パソコンのデスクトップ上にある「ごみ箱」と同じである。


 机をきれいにするためには、机回りの書類や書物、文房具まで含めて思い切って
「捨てる」度量を養う必要がある。

○マーフィの法則に「ものは捨てるとたちまち必要になる」というのがあるが、強迫観念に立ち向かう勇気を養わなければならない。

 この先、100年も200年も生きながらえるわけでなく、我々に残された時間は有限である。過去の資料が必要になるかもしれないといつまでもとっておくのはナンセンスだ。いつまでも過去の成功体験やトラウマなどの情報を意識に残しておくと、それが足をひっぱり、前進を阻んでしまう。

 人間の「脳」は、忘却することができるから正常を保っているのだ。
 近親者の死や失恋などの悲しみをいつまでも忘却しないまま残していれば悲しみに潰されてしまうだろう。

 古い資料は、、思い切って捨ててしまおう。

 思い切れなければ、超整理法の野口氏が説くように、バッファをつくって、そこに一時保管をする。年月が経ち、賞味期限が過ぎるのを待って捨てる。

 机の下か、事務所内の秘密の場所に、自分専用の「ごみ箱」を用意しよう。ただし、自分以外には誰も捨てることが許されていない「ごみ箱」でなければならない。


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「超」整理法〈2〉捨てる技術    中公文庫
野口 悠紀雄 (著)

価格: ¥580 (税込)

目次

第1章 情報を捨てる
第2章 バッファーを作る
第3章 バッファー・ボックスで書類を捨てる
第4章 知的作業空間の整理と設計
第5章 電子情報は捨てなくてよい
終章 その後の展開

情報が溢れる現在、それを捨てるノウハウの必要性がますます高まっている。本書は、この難問に対して、「バッファー」という斬新な解決策を提案する。これは「とりあえず捨てる」仕組みだ。溜まった書類を徐々に捨ててゆくための具体的な方法を提案する。好評「超」整理法シリーズ第二弾。

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【読者の声紹介】

○四十代の主婦です。ちょっと堅いお話でも、ぐいぐいと引き込ま れて読んでしまいます。どうしてでしょうね、面白いんです。
 2004.5.19

○配信頂いてからまだ間もないのですが大変参考になるノウハウが 疑縮されておりいつも楽しみにさせていただいております。
 2004.6.2
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