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イメージトレーニング(強調法)の極意
 養老孟司氏は「バカの壁」で情報の入力と出力の関係を

  y=ax  という式で表している

 yは出力で、xは入力である。そしてaは、個人の生まれや育ちでずいぶん変わっくる係数である。例えば、フォード大統領のメッセージがイラクに駐屯している米国軍とこれに武力で抵抗している民兵組織の両方に届いたとする。情報は同じでも、米国軍と抵抗軍にとってその受け取り方はずいぶん違うはずだ。米国にとってはそれが志気を高めるためのメッセージになるだろうし、抵抗軍にとっては米国への憎しみを増長するもの以外の何ものでもないだろう。つまり、同じ情報でも、その情報を受け取った者の係数aがそれぞれ異なるため、感情や行動となって出力するyはまったく違う結果を返す。養老氏はこのaの値が国や主義によって大きく異なるため「バカの壁」を築くのだと説明している。

 係数aがプラスとマイナスの正反対のこともあれば、同じプラスでも大小の差となって表れることもある。例えば、男女の関係でaがプラスとマイナスの関係であればいつも衝突することになるが、大とゼロであれば、一方的な片思いで終わってしまう。まだ、マイナスの方が気にかけているという点で望みがあるのかもしれない。
 個人の生まれや環境で価値観や嗜好は違ってくるので係数aは違う値に育つ。個人にとって好きなことあるいは得意なことは係数aが大きな値をとるため、小さなxの入力でも大きな値yを返す。つまり、反応が大きい分、記憶にもしっかり刻み込まれることになる。 つまり、記憶力を高めるということは、どんな小さな情報でも強調して取り込むことができるよう係数aの値を伸ばすことにほかならない。

つまり、すべての入力に対して、しっかり記憶に刻み込むことができるよう技と心を鍛えなければならない。例えば受験勉強で英単語や年表を暗記しなければならないとき、感受性豊かに、意味のないことにも意味づけをして、係数aを大きくすれば、記憶としてとどまるようになる。

この係数aはイメージトレーニングで大きくすることができる。




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 2004.5.19

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 2004.6.2
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