一昔前は、渡された名刺の肩書きをみて、地位が高ければ素直にアナタは偉いと誰もが納得していたのですが、現在のように厳しい経営環境の中にあっては、肩書きだけでふんぞり返っているような上司は、どんなに偉かろうと皆からそっぽを向かれるのがオチです。 現代はみんなが忙しく、消費者の嗜好はすぐに変わるし、技術革新もどんんどん進み、油断するとすぐ社会から置いてきぼりにされてしまいます。移り変わりが早いのでドッグイヤーといわれています。イノベーションやコストダウンなど業界地図を一変に塗り替えてしまうような出来事が毎日のように日本各地で起きています。あなたが現在身を置いている業界も例外ではなく、忍び寄る脅威を感じていることでしょう。 過去の成功体験にとらわれていたい気持ちもわかりますが、足踏みをしていると、移り気な消費者や、めざましいイノベーションにたちまち置いてきぼりにされてしまいます。 近年、求められるリーダー像がずいぶん変わってきていると感じたことはありませんか。周りを見渡してください。肩書きに関係なく人の尊敬を集め自然に人が集まってくるキーマンは上司に限らないと思います。上司でも、人を笑わせる人気者でもなく、仕事で頼りにされているキーマンこそが位に関係なくリーダーシップを発揮していませんか。 |
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| キーマンの元には人が集まるから情報も集まります。人脈と情報ネットワークが自然とできあがるようです。彼の元に訪れるたびに豊富な情報が前よりも多く集まっているものだから、人脈と情報がスパイラルしながら増幅していき、誰が意識するわけでもなく自然にリーダーとして尊敬を集めるようになります。 もちろん、情報と名が付けば何でもいいということではありません。 今時、情報などインターネットで調べればたいていのものは見つかるし、情報洪水といわれるほど普通に暮らしていてもたくさんの情報で溢れかえっている世の中です。集めた情報を役に立つように加工できてこそ注目を浴びるようになるのです。経済の仕組みを考えてみましょう。明治、大正時代ならいざ知らず、現代は製造機械が高度化・自動化され、人手はあまりいらなくなりました。労働力を集約してモノをつくるような産業は給与標準の高い日本で存続させることが難しく、廉価な労働力で勝負する中国にかないっこありません。今、日本で生み出す付加価値の原動力はハードでなく、情報化による流通過程の劇的短縮、生産過程の合理化など、いわゆるソフトの部分がその役を担っています。また、個人の価値観が多様化した現代においては大量生産で安かろう悪かろうの精神でつくりだされた衣服など見向きもされません。自分以外の人とはほんの少しでいいから違いを演出しようとします。 形や色が少しずつ違ったとしても一定のデザインや経営スタイルを保持しブランドとして確立されれば、人々は形のないブランド料にも惜しみなくお金を落とします。ブランドも一種のソフトです。サービス業だけでなく、今や製造業でもかなりソフト面の付加価値が重視されるようになってきました。ソフト面の付加価値だけは、どんなに機械化が進んでも、機械が考えてくれるはずもなく、すべては人間の創造力に負うことになります。 |
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