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3行読みの壁
 速読力を習うときに必ず立ちはだかるのが「三行読みの壁」である。人の目は文字を追うとき、どうしても音読みしてしまい、スピードダウンする。なぜなら子どもの頃から音読みをするように教育されてきたため、簡単に習慣を変えることはできないからだ。その習慣を打ち破って、視線をすばやく文字の上を走らせるが、中身を音読しないよう訓練することが速読法では必ず紹介されている。眼球運動は繰り返して行うと結構速くすることができる。また、音読もしなくなるだろう。しかし、一行でなく三行を一度に読めとなると、壁に突き当たってしまう。ほとんどの人は、この三行読みで挫折してしまうのでないだろうか。
 そうはいっても、われわれは仕事場で、知らず知らずに三行読みに近いことはやっている。職場では専門の単語や用語使いには慣れているはずだ。また、わかりやすくするために定型文に、単語を埋め込むような方法がとられている。これらの定型文は日々目を通しているので、かなり速い速度で読むことができる。つまり意識せずに3行読みができているのである。それを一般の文書までにいかにして拡げるか考えなければならない。それには常識の壁を一つずつ打ち壊していかなければならない。

 まず、音読みを忘れる訓練である。読まないように眼球だけを、横書きであれば左右に、縦書きであれば上下に機械的に動かす。文字があると読もうとするのが人間の本能なので、これを読まないで視線を走らせるのは最初は相当しんどい。

 「マネーの虎」を放送禁止までに至らしめたサブリミナル効果は科学的にその効果が立証されている。読まずに視線を走らせ、一瞬の間に目に映った文字を脳裏に焼き付ける三行読みも原理は同じである。ただし、サブリミナル効果は1枚の画像であったり短い言葉であるのに対し、読書は時間をかけて連続的に長文を読むので相当な集中力が必要となってくる。つまり、眼球運動はある程度訓練で、力を入れなくてもスッスッと動かせるようになるが、目に映った単語を瞬間に記憶して、しかも3行同時に言葉を記憶に刻んで行くには、とても大きな壁を乗り越えなければならない。また、3行を目でなぞるとき中心の行に視線を置き、両脇の行を同時に視界にとらえることになるが、その両脇の行もしっかり目に焼き付けなければならないために、視野を広げる訓練も必要になる。さらに、サブリミナル効果を活かすためには、それが脳裏に届き記憶として保存されるよう、別の観点からの修行が必要となってくる。

 それらは、さらに書き進めるとして、今日からは暇な時をみては眼球運動を繰り返して欲しい。人のいないところではどこでもできるし、眼球運動は脳幹の動きを活発化するという副次効果もあることが立証されている
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【読者の声紹介】

○四十代の主婦です。ちょっと堅いお話でも、ぐいぐいと引き込ま れて読んでしまいます。どうしてでしょうね、面白いんです。

○配信頂いてからまだ間もないのですが大変参考になるノウハウが 疑縮されておりいつも楽しみにさせていただいております。
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