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推測&読み飛ばし読書法(竹内均)

 速読力をマスターして読書の時間を短縮することができても、読んだ内容が知識として残らなかったり活用されることがなかったら、何のための速読かわからない。辞書編纂者の岡倉由三郎氏はいいことを言ってる。「鍋の中にいろいろな肉や野菜を投げ込むけれど、コンロに火をつけない読書は、結局無駄である」

 東大名誉教授で雑誌ニュートン編集長である竹内均氏(2004.4.40逝去)は、本を読むなら速読術よりも推測式がいいと説く。その理由として、速読は訓練が結構大変である。それよりも普段から読書を続けていれば、自然に早くなる。

 速読よりも、読みながらそのページで作者は何が言いたいのか推測して、読み進むうちに、推測どおりであることがわかったら、その部分はとばし、次の段落に移る方法をとれば、文庫本1冊1時間で読めるという。

 また、乱読の効用も説く。同じ種類の本を何冊も続けて読むと、だんだん効率が悪くなるらしい。それよりも、政治、芸能、経済、料理、スポーツと前後の関係を切り離して、次から次に読むと右脳が活性化され発想力も増してくるそうだ。

 いろいろな考えに行き詰まったときは乱読で頭をリフレッシュさせる必要もあるようだ。乱読では頭が疲れそうだが、本来、頭は使えば使うほど丈夫になるもので、すり減ることはない。使わないことで疲れやすい脳になることはあるかもしれない。




 竹内氏は速読術に否定的な見解を示しているが、竹内氏は著述の材料にするため書物や文献に当たる機会は多い、特に時間のしばりもなく速読は必要ないのかもしれない。しかし、少なくともビジネスの世界では速読術は必要と考える。なぜなら、仕事場で読まされるドキュメントは、いわゆる文筆家が書いた読みやすい文書でなく、文法や文のつなぎ目などディテールを気にしていたら先に進まない。とにかく速読することで、膨大な量の中からすばやくキーワードや文意をくみ取る必要があるからだ。ビジネスの世界では、いわゆる感情や感動とは無関係に、技術としての速読が求められる。

 速読、乱読、あるいは竹内式「推測&読み飛ばし」法をこれまで紹介したが、それぞれの読書法はそれぞれに長所・短所があり、ケースによっての使い分けるのがベストであろう。


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 2004.5.19

○配信頂いてからまだ間もないのですが大変参考になるノウハウが 疑縮されておりいつも楽しみにさせていただいております。
 2004.6.2
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