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三色ボールペン読書法
 読書は本来受動的な営みである。しかし、テレビを観ているよりは、文字をたどりながら想像力を働かせる分、知的な作業といえる。ただ、読書もだらだらと続けていると、頭に入らないまま、ただ読み終えることが目標だけになってしまうことがある。面白くないのに惰性で読み続け、残りのページの厚さが減ることだけが楽しみに無理して読んでいるようなことだってあるかもしれない。たいくつな読書をするぐらいなら、気分転換に散歩にでも出た方がいい。

 「三色ボールペンで読む日本語」の著者齋藤孝氏は、能動的読書法を推奨する。自分の身銭で買ってきた本に、新品だからといって大事に扱うようなことはしないで、三色ボールペンでラインをどんどん引いていく。ただし、ボールペンの三色は次のように使い分ける。



青・・・とりあえず、重要と思われる箇所
赤・・・最重要と思われる箇所
緑・・・本筋とは関係ないが、気になった箇所。

 つまり、赤は読む者誰もが重要ポイントと思うであろう箇所を厳選して箇所のラインの色として使う。

 最初は、青を出しておいて、重要と思われる箇所をどんどん引いていって、青を引いた後でも、これはとても重要だと思った箇所は青に平行して赤も引く。読んでいくうちに、本筋とは関係ないが、言い回しが上手で気に入ったところ、あるいは自分の趣味に関連することが述べられているところ、なぜか気になる箇所等々、自由にどんどん緑を引いていく。赤は慎重に、青は普通の注意力を持って、緑は自由気ままに引くようにすると、心のバランスがとれて、読書をスムーズに進めることができるという。また、ペン先を変えるときのカチッという音も心地よく作業を促進させるらしい。

 このボールペンで本にラインを引いていく作業は、従来受け身であった読書を能動的読書に変えることができるという長所を有している。行を追いながら筆者の思考にかなり寄り添うことができ、筆者と会話をするぐらい身近に引き寄せることができる。読書でここまでリアルな体験をするのは容易なことではなく、三色ボールペンによる読書法はぜひ皆さんにも試していただきたい。


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三色ボールペンで読む日本語
齋藤 孝 (著)

価格: ¥1,575 (税込)

目次

線を引かない子どもたち
線を引くには勇気がいる
「読むこと=考えること」の技化
本は思考のバッティングマシーン
本は身銭を切って買うもの
三色方式は、国語の九九
要約力・コメント力を向上させる
曖昧な区別がミソ
緑はオープン
青でリードし赤で決める〔ほか〕

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【読者の声紹介】

○四十代の主婦です。ちょっと堅いお話でも、ぐいぐいと引き込ま れて読んでしまいます。どうしてでしょうね、面白いんです。
 2004.5.19

○配信頂いてからまだ間もないのですが大変参考になるノウハウが 疑縮されておりいつも楽しみにさせていただいております。
 2004.6.2
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