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読まない工夫

 読書法は一般的に本が三度の飯よりも好きというようなマニアックな方々が書かれた本が多い。本好きがこういう本を読むのであれば、ふむふむと同感しながら楽しく読むこともできようが、本を読むことを習慣にしていない者が読めば、「私は年間に500冊読む」といった異常な読書体験は、ただ驚嘆するばかりで、とても真似しようという気なんか起きない。起きたとしても三日も続かないだろう。

 読書法をビジネスや資格試験のために学びたいのなら、書店に並んでいる「読書法」は役に立たないものが多いので、本の虫が書いたような読書のススメみたいな本は買わないようにすることだ。

 講談社文庫「考える技術・書く技術」で板坂元氏も、情報過多の時代にあってはいかに読まないようにするか工夫することも大事だと説く。書店で図書を選ぶとき、その本を手にとって最初に判断することは、ピラミッド型で書かれた本であるか逆ピラミッドで書かれた本であるか型を読み取ることだ。ピラミッド型は最後に結論が来て、逆ピラミッド型は最初に結論がくる。その結論の部分を先に読む。また、「はじめに」や「あとがき」目次まで目を通せば、だいたいその本の傾向はわかる。それから判断して購入するのがベストである。

 最近、郊外に大型書店が進出しているが、広々しているもののどこも同じような雑誌、実用書しか置いておらず、入ってもすぐ飽きてしまう。街中の書店の方が、それぞれ置いている本に特色を出し個性を主張しているため、いろいろ物色するには楽しい。

 


地方に住んでいて専門書店がなければ、インターネット書店を利用する手がある。例えば、「アイデア」が湧き出るようにするにはどんな本を買えばいいか調べてみよう。まず、インターネット書店amazonのTOPページの左上に検索窓があるので、そこに「アイデア」と単語を入力して検索する。すると「和書」でアイデアに関する書籍が1,577件ヒットする。検索結果の筆頭にはジェームスWヤング著「アイデアのつくり方」が掲示されるのでクリックしてみる。書籍の価格、出版社、発送可能時期(通常は注文を受けて24時間以内に発送)、目次、筆者自身のコメント、購入して読んだ人の感想などがわかる。そのほかの書籍の検索結果を見てみると、「アイデア×アイデア」、「アイデアのヒント」、「ポスト・イット知的生産術」、「最強の戦略は図で立てる!アイデアを一気に実現に近づける図解発想 の技術」、「ひと味違う販促企画アイデア集」 ・・・・
と、食指が伸びるような本がたくさん出てくる。かえって多すぎて選ぶのに迷うかもしれない。

 本はできるだけ身銭を切って購入すべきである。きれいに保管しようとか、古本屋に売ろうとか思わずに、消耗品として、中にいろいろ書き込んだり、切り刻んでノートに貼り付けたりして、自分の血肉として吸収していくべきだ。

 図書館は、調べものをするようなとき、同じ傾向の本を5,6冊借り出して、読み比べるようなとき、利用すべきである。



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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
栗田 昌裕
1951年生まれ。東京大学理学部卒、同大学院修士課程修了(数学専攻)、同医学部卒。米国カリフォルニア大学留学。医学博士。薬学博士。現在、東京大学医学部附属病院内科医師(届出診療医)、群馬パース看護短期大学教授、SRS研究所所長を兼任。全国的に有名な「指回し体操」の生みの親でもある


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【読者の声紹介】

○四十代の主婦です。ちょっと堅いお話でも、ぐいぐいと引き込ま れて読んでしまいます。どうしてでしょうね、面白いんです。
 2004.5.19

○配信頂いてからまだ間もないのですが大変参考になるノウハウが 疑縮されておりいつも楽しみにさせていただいております。
 2004.6.2
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