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10月18日〜10月22日(毎日スキルアップ通信で紹介)
1分間自己管理」 ケン・ブランチャード著
  〜先延ばしを癖を克服する3つの法則
     ダイヤモンド社 2004.7.29発行
 仕事で、つい先延ばしをする人は多いと思う。朝、席について、新聞やメールの整理をしていると、どんどん時間が経ってしまう。懸案事項がたくさんあるのだが、どれから始めて良いのか見当も付かず、どうしても簡単なことから始めてしまう。そのうち、期限が迫ってきたものを、火事場の馬鹿力とばかりに、ばたばたと片づけて、満足がいかないまま、忙しさのせいにして上司に提出してしまう人もいると思う。かく言う私が、よくやってしまうのだが、こういう癖のある人を、当著では「先延ばし症候群」と呼び、これを克服するための解決法をストーリータッチで、わかりやすく解説している。

 ある日、生産管理のチーフを務めている主人公ボブは、社長に呼び出され、納品が遅れたことで会社に20万ドルの損害を与えたことを告げられ、これまでの真面目な勤務態度に免じ、辞職勧告は行わないが、CEO(最高効率責任者)の研修を受けることを薦められる。ボブは、今回の納期遅れはあってはならないことだが、あまりに忙しすぎる事情もわかってほしいと社長に訴えるが、社長から今までのやり方を変えられないで、いつまでも「どろなわマネージャー」を雇っておくことはできないと言われてショックを受ける。

 翌日、女性CEOから、自分は、人格は優れているが、サービスとは何か、人間関係はどうあるべきかについて間違った考え方をしていて、業績を上げられない人たちを助けるために自分はCEOに任ぜられたのだとボブに説明する。続けて、「どろなわマネージャー」から脱して、オンタイムで、かつオンターゲットになるには、自分を「無」にして、会社のため、人生を変えようと努力することが大事だと教えられる。そのためには、『3つの原則』を理解して、信奉すれば、解決できるとし、これから与える課題を解いていけば、必ず習得できるとボブを励ました。
 女性CEO(最高効率責任者)はボブに対して、どろなわマネージャーではなく、「オンタイム/オンターゲット」のマネージャーになるためには、3つの条件を満たさなければだめだと説明する。

一つ目は、「基本原則を立てて、自分を無にして行動すること」
 会社のためと言いながら、実は保身が理由であったりしないため。
二つ目は、「お客に約束したら約束した以上のもの(品質や価格)を与えること。
三つ目は、「納入業者を庇護すること。」

これらの条件を満たすことができるようになればエクセレントカンパニーとして、社会での存在意義が認められ、企業を社会の構成員として存続させることができるそうだ。

ところで、これらの企業改革を推し進めるために、個人は『3つの原則』を守らなければならないとする。CEOは1番目の原則をボブに教える。

1番目の原則は「優先順位」。
 ボブは次の事項について優先順位を付けて明日持ってくるようにCEOに言われる。

○三週間前から予約していた医師の診察
○こどもの試合や発表会
○家族の急病
○上司とのミーティング
○大事な顧客との面談
○以前から約束していた友達との外出
○伴侶、ないしは大切な人とのデート


 翌日、CEOに答えを渡すが、CEOはほほえむだけで、ボブの答を採点するふうでもなく、「トリアージ(緊急病院などで患者を診る順番をけがの程度、助かる可能性などで順番をつける法)」が、仕事の優先順をつけるときに役立つという話をする。いちばん大事なことを優先順位のトップにもってくるように、たえず意識を持たなければならないと説く。当たり前のことだが、実際仕事場では、つまらない急ぎの用に振り回され、一番大事なことは後回しになることが多い。CEOは、ボブの優先順位には直接答えず、次のように言った。「仕事を4つに分類して、それで判断しなければならない」

『仕事の4つの分類』
○やりたいし、やらなければならないこと
○やりたくないが、やらなければならないこと
この2つは頼まれたら「イエス」と答える。

○やる必要はないが、やりたいこと
これはどちらとも言えない。

○やる必要もないが、やりたくもないこと
「ノー」というべき

 ボブの回答で医師の診察が一番下にあったことだけCEOは指摘した。これは「やりたくないが、やらなければならないこと」の属する。なぜなら、死因は一位ががん、二位が心臓病、三位が脳梗塞であるが、本当の一番はCEOに言わせると「怠慢」にあるという。CEOが自分の父は健康管理に関してどろなわマネージャであったため、検診を怠り、がんで死んだと涙ぐむ。


 優先順位を決めるときは、選択肢に対してトリアージ(救急病院で、運ばれてきた患者のけがの程度、助かる可能性などで看る順番を決めること)をかけなければならない。

しかし、それだけでは、優先度が高い選択肢が複数あるとき、どれを上に置くか迷うことになる。そういうとき、効果的な選定法がある。それが次に述べる2番目の原則である。

 2番目の原則は「妥当性」である。

 妥当性とは、1正しいこと、適切なこと
       2行動や考え方が正しいこと
       3既存の基準に合致していること

 ボブに渡された宿題は、ボブが勤める会社の「倫理憲章」の内容についてじっくり考えてくることであった。「倫理憲章」のようなものはどこの会社にでもある。「果たして部下が『倫理憲章』を守ってくれるか不安だ。ボブは途中、いつものようにスポーツクラブに寄って汗を流した後、帰宅したところ、家族から一斉にブーイングを浴びる。その日は娘のダンスコンテストを見に行くことになっていたの、すっかり忘れていたのだ。ボブは、部下でも誰でもない、自分自身が倫理憲章を守っていなかったことを思い知らされる。

会社の「倫理憲章」
○正しいことをやる
○正しい理由でやる
○正しい人たちとやる

ボブは自分が正しくなかったことを素直に認め、家族一人ひとりに誠意を込めて謝った。ボブは意識はだんだん高まってくるのを自分でも感じた。



 3番目の原則は「コミットメント」である。
 コミットメントとは、真剣に取り組む姿勢、あるいは、どうあっても
達成しようという決意を意味する。
ところで、世の中には間違ったコミットメントを持っている人がたくさ
んいる。犯罪者、テロリストなどがその例だ。混同してはいけないのは、
コミットメントと関心で、2つは似ているが、熱意の点で異なる。たと
えば、フィットネスクラブに通って痩せようとする。痩せることが
「関心」の程度であれば、身体がちょっときついだけで、フィットネス
クラブを休む口実を与えるだろう。これが「コミットメント」であれば、
少々身体がきつくても休む理由にならない。目的達成のために迷わずフ
ィットネスクラブに出かけるための身支度を始めるだろう。コミットし
ている人は言い訳なんか思いつかないのである。CEOは最後の宿題と
いって、中に入ってる書類を読むように封筒をボブに渡す。家に帰って
封筒を開けると、小さな物語が書かれ書類が出てきた。

 ある小さな町で高校の卒業生が10年ぶりに同窓会を開いた。みんな
であの頃を振り返って、自分の人生に最も影響を与えた人を思い出そう
ということになった。初めは、恩師やクラブのリーダーの名が上がって
くるだろうと思っていたが、意外なことに、みんなから上がってきたの
は、たった一人の人物、その人は用務員であった。彼は、毎日、教室を
掃除し、きれいに拭き清められた黒板の片隅にある言葉を書き残してい
った。来る日も来る日も同じ言葉を書き記した。

YOU GOTTA WANA(熱い心でやり抜け)

この言葉を心に刻みつけて、夢に向かってコミットメントしてほしい。

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1分間自己管理
ケン・ブランチャード (著), スティーブ・ゴットリー (著)

価格: ¥1,365 (税込)
新品/ユーズド価格 : ¥1,000より

出版社: ダイヤモンド社

目次

“イエローカード”をもらう
変化の前触れ
第一の原則
最初の試練
先延ばしは怠慢の一種
第二の原則
倫理憲章
ボブ、思索にふける
コミットメント
再び思索にふける
いよいよ卒業
オンタイム/オンターゲット
完璧な答えを見つけた




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