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3月は別れの季節である。
4月になると新しい生活が始まる人が多い。
何かを始めるにはよい季節だ。
節目になる4月1日を機に何かを始めようと考えている読者もおられることだろう。
「3日、3週間、3ヶ月」という言葉があるそうだ。
それぞれ「節目」となる期間だ。
何か新しい仕事をはじめるとき、3日を超えれば、次に3週間継続をめざし、3週間を過ぎれば次は3ヶ月継続を目指し、軌道にのせていこうという考え方だ。
4月になったら、新しいノートを購入して、記録を始めよう。
【1】始める力
自分のノートを決めて、3日、3週間、3ヶ月、それぞれの節目をめざして記録を続けると、知恵が自分の中に蓄積されていく過程を実感できる。
知恵はそのままでは終わらない。
長い間あたためてふ化させ実現させていく。
仕事において新しい事業やプロジェクトを始めるときは、必ずしもよい結果ばかりが約束されているわけではない。
ときには手痛い失敗に終わることもある。
それでも不屈の精神で再び立ち上がらなければいけない。
それが人生だ。
商社に勤め、海外の商取引で何度も失敗し、涙を流し、そのたびに立ち上がり、戦い続けた男がいる。
彼の名は樋口健夫氏。
アイデアマラソンの創始者でもある。
一日一個のアイデアをノートに書き込んでいくこと続けて、23年がたつ。
その間、ノート数は348冊、発送数は27万個に達する。
最初は3日、3週間、3ヶ月を目標に続けたアイデアマラソン。
樋口氏はノートをとり続けることの習慣化に成功した。
これによって、樋口氏は「継続力」を手に入れた。
どのような難しい仕事であっても、こなせる自信がついたという。
半年も続ければ人生が変わる。
ひどい状態のときの方が、これ以上落ち目にあることがないので、未来に希望がもてる。
未来に何かを進めようとするとき、自信をまず手に入れることだ。
ちいさなことでよい。ちいさなことから始め、だんだんレベルを上げていく。
小さい自信も積もり積もれば大きな自信に変わっていく。
アイデアマラソンは、毎日、自信を積み上げていく方法でもある。
【2】1冊のノートから
樋口氏は三井物産で働いているとき、転勤すると必ず新しいノートを用意して1ページ目に決意表明を書いたそうだ。といっても、固いものではなく、思いつくまま、箇条書きで「○○計画を立案する」「○○を赴任先に持って行く」というようなことを書いたそうだ。
新しいことをしようとするときは、ノートにいろいろ書いていくと、ぞくぞくする感じで「やる気」が高まっていくのがわかるそうだ。
最初からパソコンに入力しない。
ノートにどんどん書き込んでいき、仕事で使う情報の場合は、同じような項目を集めてパソコンに箇条書きしてまとめるそうだ。
発想法は、発散思考法と収束思考法で成り立っているという話をしたことがある。
ブレーンストーミングのように、量を重視して、制限をかけずに思いつく限りアイデアをひねり出す方法が「発散思考法」で、次にたくさん出たアイデアを同類項でまとめ系統立て使える形に整理していく方法を収束思考法という。
樋口氏はノートは「発散思考法」として、パソコンは「収束思考法」として使っているようだ。
新しいことを始めるときは、1冊のノートから始めよう。
ノートに計画をたくさん書くことは、成功や幸せへの第一歩である。
仕事をしていると、いいことばかりでなく、悪いことも起きる。
最悪と思える状況になっても、1冊のノートをとりだし、そこに最悪の状況から抜け出すための計画を書き込むのである。
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