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3月5日〜3月9日(毎日スキルアップ通信で紹介)



    あなたの悩みが世界を救う!
    
               神田昌典 ダイヤモンド社(2006.12.14)
  


 経営コンサルタント神田昌典氏が著した「人生相談」の本だ。

「口先だけの上司なので、人間関係に迷っています」
「女性専務から、職場で嫌がらせを受けています」
「凡人の私を最強コピーライターにしてください」
「飛び込み営業での『初対面jきょうふしょう』を克服したい」
「35歳からでも英語がすぐ話せるようになる画期的勉強法は」
「58歳の私でもできる定年後の企業ネタを教えて」
「『水増し請求業者』への対抗手段は」
「飲み会で知り合った女性からメールが来ません」
「子どもをどう育てていったらいいのか」

 等々、バラエティに富んだ質問50通に対して、これまで多くの経営者や起業家を「成功」に導いてきた神田氏が答える形になっている。

 それにしても、バラエティに富んでいる。

 寄せられた手紙から見えてくるのは、あまりに複雑で、あまりにも不条理な世の中。間違ったことが大手を振って歩いている矛盾、逆説・・・

 神田氏は「はじめに」の中でで、売上を上げるこざかしいテクニックばかり伝えてきた自分がこれらに答えられる自信はないと正直に告白する。

 でも、放ってはおけない。これらの不条理に誠心誠意、自分は必死に関わってみせると宣言する。この際、正しい答とか正しくない答えとか、関係なく、いかに神田氏がこれにホンネで関わって自分なりのぎりぎりの解決法を提示する姿か、読者に見てほしいと呼びかける。そして、読者自身も自分に置き換えて「自分ならどうする」と考えてほしいと神田氏は訴える。

 正解は誰の手にもない。
 それぞれの読者の中にある。

 ポジティブ思考は大切だ。
 しかし・・・・・・・・・
 能力のない者がより多くのボーナスを受け取り、詐欺師まがいがお金を儲け続け、あんなにいい人が癌にかかり、もっと他に辞めさせてよい人がいるのに優秀な社員がリストラされ・・・・

等々、世の中は不条理だらけ。

 もはや、他人の定規で「成功」や「幸福」をはかれるような悠長な時代ではない。

 とにかく、今をひたすら生きることで、そこから自分に期待されていることを見いだしていくしかない。

 本書で取り上げているいろいろな悩みを自分に置き換えて、自分なりに解決法を考えてみることで、自分の立つ位置、自分が人のために応えていく方法はなんであるかなどを明らかにしていってほしいと神田氏は考えている。



Q「飛び込み営業での『初対面恐怖症』を克服したい」


 神田氏の答は次のような文で始まる。
「営業なんか、サボッちゃたらどう?」

 人が嫌がる販売テクニックはいろいろある。
 そんなストレスフルな毎日を送る必要があるのか。
 相手が嫌がることをしようとして恐怖を感じるわけだから、喜ばれることだけを考えるようにする。

 例えば、これから会社案内をいだだきに行きますと連絡して出かける。
 
 そのとき、その会社にとって役に立つ情報も持っていく。

 いろいろな会社に行って、営業はしなくて帰ってくる。
 その際、社員のモラル、デスクの上、郵便受けの状況などをメモするとなおよい。それらをデータベースにすれば、あなた自身の情報となり、次に行く営業のお土産にすることもできるし、独立起業のときのビジネスチャンスにつなげることもできる。

 実際に足で歩いて集めた情報というのは、加工される前の一次情報であるので価値が高い。
 
 宅配便の仕事をしていた配達員が、某化粧品の配達量が多い会社をチェックし、化粧代理店を開き、その情報を活かしたところ、ビジネスが急成長し、メーカーの地域本社の社長にまで上りつめたという話もある。

 マニュアルどおり無理して嫌なことはしない。
 工夫して嫌なことを楽しいことに逆転させよう。



Q「35歳からでも英語がすぐ話せるようになる画期的勉強法は」


 今さら文法なんて習いたくない。
 英語が話せなくても妙にコミュニケーションがとれている人がいる。
 相手も心をつかみたい。


 神田氏に言わせると、そういう人にぴったりの勉強法があるのだそうだ。

 "MYトピック丸暗記法"といって、自分の最も興味のあるトピックについて英語で講演すれば飛躍的に英会話力が高まるのだという。

 まず、日本語で60分ぐらいの講演内容を日本語で書く。
 それを、英語ができる知人あるいはプロに頼んで、ネイティブな英語で、CDに録音してもらう。

 そのCDを何度も聴き、自分で発音し、丸暗記してしまう。
 もともと自分の興味のある分野なので驚くほど早く覚えることができるはずだ。


 不思議なもので、ひとつの長文を徹底的に丸暗記してネイティブな英語で発表できるようになると、英語の力もぐんと伸びてくる。

 日本人が英語を話せないのは、学校で日常会話から教えるからだと著者は言う。

 バラエティに富む日常会話よりも、ある程度型にはまったビジネス英語の方が数段覚えやすいそうだ。英語の型が自分の中にできるので、様々なシチュエーションにおいて、型にはめることができるようになり、少ない労力で驚くほどネイティブなビジネス英語が話せるようになるそうだ。



Q「団塊の世代にもできる定年後の企業ネタを教えて」

Aズバリ、あなたの年齢を活かせばよい。
 年齢が高いのは起業にデメリットかもしれない。
 でも、今の時代、年輩の方だからこそ得られるチャンスもある。

 例を挙げると、牡蠣(かき)養殖場業者が若手のインターネットマーケテターと手を結び売上を3倍以上に伸ばした例もある。

 古きものと新しきものの出会い、それ自体を売り物にする。
 古きものには圧倒的なビジネスマンとしての経験がある。
 自分の殻に閉じこもってはいけない。
 積極的に異質の世界とぶつかり、今まで関連づけられなかったもの同士の結び付けを試してみる。若い起業家の勉強会に積極的に参加してみよう。思わぬビジネスチャンスに出会えることがある。

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