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2月13日〜2月16日(毎日スキルアップ通信で紹介)

   「できる人」の時間の使い方
  

     ■■              箱田忠昭  ■■
     ■■    フォレスト出版(2005.11.15) ■■

『「できる人」の時間の使い方』の著者、箱田忠昭さんは、安月給であったにもかかわらず、夢がかなってあこがれの客室乗務員と夢がかなって結婚することができた。

 何にもない家で、箱田さんは奥さんに、「これから2人の夢を全て書きだそう」ともちかけた。

 はじめは、奥さんも取り合わなかったが、次第に気分が乗ってきて、思いつくままいろいろな夢を紙に書いた。

「そうね。鎌倉の海の見える、れんが造りの大きな家に住みたいわ」

「車はベンツもいいけど、サンダーバードもいいわね」
「子どもは、医者にする」
「別荘も欲しい。山中湖に別荘を持ちたい」

 箱田氏は、「30年計画表」という名前をつけて、壁に貼りつけた。

 奥さんは、それ以降、お客さんが来るたびに恥ずかしい思いをしなければならなかった。


 30年後

 長男は医者、次男は大学助教授、三男は箱田さんの会社の手伝い。
 車はサンダーバード、山中湖の別荘、観沼のサマーハウス、BMW、
 ベンツ、スポーツカー等々、90%以上の目的を達成した。


 箱田氏が、目的達成のために徹底的に自己を管理する術を身につけるに至ったわけは、さらに過去にさかのぼり、彼の生い立ちから説明しないと理解しづらいと思う。


 箱田氏は早くお母さんを亡くし、そのあと2回母親が代わった。
 箱田氏は幼いながら、「いびられ」「いじめられ」る。

 中学のとき、体育の授業に必要なズボンも買ってもらえず、体育の先生からは、服装を忘れるなとビンタされ、校庭を走らされた。父親は、後妻や連れ子には何でも買ってやった。

 家に戻るとすき焼きの準備がしてあっても、箱田氏は台所で別の残り物を食べさせられた。

 くやしい思いをした箱田氏は、「自分はいい家庭を築く」が最大の目標となった。

 根暗なタイプの男にも恋が訪れる。24歳のときだった。真剣に好きになった。
 毎日、二通手紙を出し、家にも電話をかけまくり、相手の父親からどなられた。

 それでもあきらめきれず、雨の日、友人の名で彼女をソニープラザの前に呼び出した。当然、彼女から、「二度と私の前に顔を出すな」と宣告される。

 雨の中、銀座でずぶぬれになった。これが彼のターニングポイントとなった。

『このままでは、だめになる。人生を大きく変えよう!』

 そのときは、普通のサラリーマンであったが、アメリカで学ぼうと決意し、昼は働き、夜はキャバレーの「ボーイ募集」を見て飛び込み、店長に見込まれ、ラブレターの代筆をした。今で言うネットオカマのような仕事だ。

 貯めたお金でアメリカに飛び、また、タクシーの運転手から掃除員など、あらゆることを行って勉強をする。この体験で、箱田氏は大きく成長した。


『目標が人生を変えた』


 とても、真似できないが、アメリカから帰ってきて立てた目標が、
「1年以内に、スチュワーデスか女優と結婚する」で、外資系の企業に勤めていることを活かして、その目標も果たしたのである。


 多くの人が、「目標」と「願望」を、はき違えているという。

 「将来は大富豪になりたい」
 「語学の達人になりたい」

 は、"夢"で「こうなったらいいな」という程度の願望でしかないそうだ。

 「願望」を「目標」に変えるには、

 箱田氏が立てたように、

「30年後までには別荘、サンダーバードを持つ」とか、
「1年以内にスチュワーデスと結婚する」というように、

○期限が設定され、
○具体的で
○紙に書き出していること


が、必要なのだそうだ。


 もし、あなたに子どもがいて、
「テストでいい点をとりたい。でも勉強したくない」と言ったら
「それは無理!」と答えるだろう。

 あなたが、一人になって、
「お金持ちになりたい。でも仕事はしたくない。楽してお金持ちになり
 たい」
 と思ったら、子どもに言ったことと矛盾することになる。

 最初から楽してお金持ちにはなれない。

 甘い誘いに乗ってはいけない。
 最初は、誰もが実践で苦労するのだ。

 ホイホイ稼いで楽そうに見える人も、稼ぐシステムを作り上げるまで
は、相当に苦労している。

 ゴルフの本を100冊読んでも、シングルにはなれない。

 クラブを振る!つまり、実践しかない。


 『「できる人」の時間の使い方』の著者、箱田忠昭氏は、まさに実践
の人だ。


 明日から変わろうと思っても、すぐ明日になる。
 カレンダーには、いつも明日が載っている。
 だから、いつまでも明日があると思うのだ。


 本当に明日、目覚めるだろうか?

 筆者が千葉の禅寺で次のような講話を聞いた。

「私たちはそろそろ眠るか、といって眠りますが、翌日本当に目が覚め
る保証はありますか」

 味わい深い言葉だと思う。
 眠るというのは死の疑似体験のようなものだ。
 年を取ってくると、朝起きることが、だんだん貴重になってくる。
 kougaiの知っている人で、まだ若いのに朝、永遠に起きられなかった
人がいる。


 Today is the first day of the rest of your life.

(今日は残された人生の最初の日である)


 ミシシッピ大学が卒業生に行った実験で興味深い結果が得られている。
 卒業後40年のOBたちを、「成功度」で4つのグループに分けたら
次のような結果になった。

A・・・社会的に大成功(3%)
B・・・かなり成功(10%)
C・・・普通の生活(60%)
D・・・何らかの援助が必要(27%)

 彼らの足跡をたどって成功の要因はなんであるか調査を行った。

「やる気」でも「スキル」でも「コミュニケーション」でもなく、

「目標」の有無であった。
 CとDは「何の目標も持っていなかった」
 Bは、漠然とではあるが「人生の目標」を持っていた。

 トップ3%のAは「具体的な目標」を持っていた。
 そして、それを「紙に書いていた」ことが"発見"されたのだ。

「やせたい」は願望。
「○○月○○日までに、○キロやせたい」が計画。

  3キロなら、ジョギングだけ、
 10キロなら、ジョギング、カロリー制限、○○・・・と、

 目標を具体的な数値で表すことで、行動も変わってくるのだ。
 そして、それを紙に書き出すことが必要だ。


 松下幸之助は、250年計画表を立て、「孫」の「孫」の代までも
見据えて経営プランを実行していたというのは、有名な話だ。


 『「できる人」の時間の使い方』の著者、箱田氏も言う。

「目標を立てるだけではだめだ」


 ある日、成功本をたくさん書いて日本でも有名になったジョセフ・マーフィのところに若いビジネスマンがやってきた。

「1ヶ月以内に、テレビの上に100万ドルの札束がある」と強く念じたのに、1ヶ月たっても100万ドルがないのです」

 笑うに笑えない話だ。そういう風潮も世間に根強い。

 目標を立てるだけではだめだ。
 目標の次に計画を立てなければならない。
 計画を立てたら実行しなければならない。
 実行している間、目的地に確実に達成するためフォローアップを図らなければならない。


【反省】 kougaiは、目標を決め、計画まで立て、実行はしているものの、
     今ひとつ管理(フォローアップ)ができていない(^^;


【モケジフォの法則】と、覚えるとよいそうだ。

 モ・・・目標
 ケ・・・計画
 ジ・・・実行
 フォ・・フォローアップ


 目標を立て、それを達成するために必要な努力をできるだけ数値化する。

 例えば1年間に英単語を2400語覚えると決めたら、それを月間で割り、週間ベースでどれくらい覚えればいいか、一日にするといくらかと、割り算していく。

 やらなければいけないことが、目に見えてくるはずだ。

 一生は一日の集まりだ。

 つまらない一日を集めて一生送る人もいれば、充実した一生を送る人もいる。

 大事なのは、今日何をするかである。


 冒頭でも述べたが、kougaiは今、「運用管理」の勉強をしている。
 
 トヨタの生産方式は有名である。
 『ジャスト・イン・タイム』、『カンバン方式』という言葉を耳にしたことがある人は多いだろう。

 「むり」、「むだ」、「むら」をなくして、徹底的に「カイゼン」し、儲ける仕組みをつくりあげてきた。「カイゼン」は今や世界標準語だ。

 ところで、真のトヨタの生産方式を正確に知る人は、経済評論家でも少ないという。
 単に生産の効率を上げるといった、生やさしい制度ではないからだ。

 
 トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎は戦後、在庫を抱えすぎ、危うく倒産の憂き目に遭う。これが、トヨタのトラウマとなり、その反省から喜一郎は「ジャスト・イン・タイム」を発案した。

 「ジャスト・イン・タイム」は、50年以上も前に亡くなった豊田喜一郎がつくったシステムである。その後、長い年月をかけ、トヨタの生産管理のワザは磨かれてきた。「人」も育ってきた。

 トヨタの強みはシステムというより、企業風土、そして「人」である。

 その本質は「もの」づくりでなく「ひと」づくりである。
 一人ひとりの知識創造プロセスの中で、カイゼンを重ね、現在の強いトヨタを造り上げたのである。つまり、社員一人ひとりの「DNA」なのだ。

 今日も、思い切り「脱線」してしまいました(猛省)



 要するに何が言いたいかというと、「今日、一日何をするか」を決め、「むり」、「むだ」、「むら」なく、毎日、自己管理を重ねることができる者こそ、目的地に到達することが出来ると言いたかったわけだ。

 トヨタの社風のように、自分の気風も育てたいものだ。


 箱田氏も、目的達成までのプロセス管理が重要であると説く。

 一日しなければならないことに優先順位をつける。
 仕事や目標を、A、B、Cランクの3つに分ける。

 Aの1 ・・・
 Aの2 ・・・

 というように、リスト化したものをカードに書き出し、持ち歩くとよいそうだ。

 
 また、「目標」そして、「やりたいこと」は、すべて紙に書いて、常に目に見えるところに貼っておくことが大事なのだそうだ。

 目に見えるところに貼るというのは、先週紹介した「投函箱」とは異なるようだ。
 でも、紙に書き出さなければならないところは共通している。



本書では、計画を実行するために必要な7つのテクニックが紹介されている。


【1】同時処理

 難易度が高くないものは、同時処理がいいそうだ。
 
 箱田氏は、朝5時に起きて、トイレで、日経と読売を読みながら、ひげをそるそうだ。そのあと、FENで朝のニュースを聴きながら歯を磨く。

 ○トイレ+新聞+ひげそり

 ○英語の勉強+ニュース+歯磨き

 確かに、時間節約にはなりそうだ。

 そのかわり、複雑なこと、重要なことは、精神をそのことだけに一点集中して、取り組まなければならない。


【2】期限をつけて集中する

 箱田氏は、年間300回ほど研修や講演で飛び回っており、原稿書きの方が、おろそかになる。編集者には「進んでいます」とうそをつき続けていたら、「今日の3時にとりにいきます」と言われ、朝から午後3時までに、1ヶ月分の原稿を書き上げてしまったそうだ。

 一夜漬けの威力は、以前も紹介したことがある。
 昨年の10月、大学受験予備校を経営する出口汪氏の著書「大人のための超スピード勉強法」で書いた記事を再掲する。

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誰がみてもオーバーワークである。出口氏は極限状況の中で、不思議な感覚にとらわれるようになる。異様に感覚が研ぎ澄まされているのである。

 物事がすっと先まで見落とせる感覚
 頭がしんしんと冴えわたっていく感覚
 仕事の合間の短い時間でも、次から次へと文章が浮かんでくる。

10月31日記事
http://blog.mag2.com/m/log/0000130996/106584635?page=4#106584635

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【3】タイムロックの実行

 「時間に鍵をかける」の意味。
 電話の取り次ぎも一切なし、人とも会わないし、社内伝達もなし。
 とにかく、一人になって集中できる時間と場所をつくり出すようにする。

 社内が無理なら、喫茶店でもいい。
 毎日が、難しければ1週間に1回、15分でもいい。

 その時間は、計画の進み具合についてチェックしたり、反省したり、自分と向き合うことに充てるとよいそうだ。


【4】すぐやる習慣をつける

「そのうちやろう」、「いつかやろう」は、『そのうち病』というそうだ。

 
「そのうちそのうちどこのうち」 詩人あいだみつを 作

 すぐやる習慣をつけると、あなたの「時間管理」はがらりと変わるそうだ。


【5】電話、メールのプランニング

 思いつきで、電話、メールをして、足りないことを思いだし、後でかけ直したり、出し直すような非効率なことはしない。電話、メールごときであっても、行う前にちょっとしたプランニングが必要だ。


【6】もっと他人に任せる

 あなたでなくてもできることは、できるだけ他人にまかせる。

 部下にませるとき、
 1完全に任せてもよい仕事
 2事後報告がほしい仕事
 3事前承認、事後報告が必要な仕事

 のどれかを知らせておき、不要な報告で時間を取られたり、必要な報告が来ないことで困ったりしないようにする。


【7】最初の4分間に全力を

 ひとまとまりの仕事をするときは、最初の4分間が勝負なのだそうだ。

 最初の4分で、その日、一日が決まることだってある。
 まとまった仕事をするときは、最初から集中してやる。

 出社して、コーヒーを飲んで、新聞を読み、同僚とだらだら話していたら、
「あーあ、また一日か。いやだな」

ということにも成りかねない。


*朝9時の毎スキは別です(^^;




  「できる人」の時間の使い方
  

     ■■              箱田忠昭  ■■
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