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   ゴール−最速で成果の上がる21ステップ−

                     ブライアン・トレーシー (PHP研究所 2006.4.28刷)


 著者のブライアン・トレーシーは、現在、世界に46カ所に支社を持つ人材養成ビジネス会社の代表を務めており100万人の受講者を抱えている。
 また、コンサルタント業務においてもIBM、ゼネラルモーターズ、ヒューレット・パッカードなどが彼の推奨するシステムを導入しており、全米でトップ5に入る講演家として活躍している。以前、毎スキでも彼の著書「大富豪になる人の小さな習慣術」、「カエルを食べてしまえ」、を紹介したことがある。

『大富豪になる人の小さな習慣術』
http://johou.net/syoseki/daihugouninaruhitono.htm

『カエルを食べてしまえ』
http://blog.mag2.com/m/log/0000130996/108247458.html?page=8


 ブライアンは18歳で高校中退、23歳になっても季節労働者として収穫期の農場を渡り歩いた。
 肉体労働の合間に歩合制の訪問セールスも行った。
 20代後半になりブライアンに転機が訪れる。
 それは、一枚の紙を取り出し自分は一ヶ月で1000ドル稼ぐと書いたときから始まった。
 一ヶ月の間に「売り切るテクニック」を身につけ売上げを3倍伸ばした。会社のオーナーが彼に目をつけ、毎月千ドルの報酬で営業部門の指揮をするように依頼した。

 ブライアンは、1年のうちに人生が劇的に変わった。
 1月には、家具付き賃貸アパートに住み、借金5000ドルをかかえ、支払いが済んでいない中古車に乗っていた。
 それが、12月には、10万ドルの分譲コンドミニアムに住み、新車のベンツを手に入れ、銀行には5万ドルの預金するまでに変わっていたのである。

 ブライアンは自分の成功について真剣に考えた。
 そして何百何千時間をかけて、目標設定とその達成について研究し、さらにその成果を自分のシステムの中に取り入れていき、現在に至るのである。

 その経験と実績に基づき、人生で望むことのすべてをかなえるために最も重要な21のアイデアと戦略が本書で紹介されている。



 目標がない人は、人生という流れに揉まれ、流されてしまう。
 明確な目標を持ちさえすれば、自信と能力を増強させ、モチベーションを上げることができる。

 この世に現存する人間世界は、元々は、すべて人の心のなかの思考やアイデアとしてあったものだ。ふだんから考え続けていたものが、人々の努力により現実となったものだ。

 不満だらけの人間は、自分が望んでいないことについて人に話している。
 成功している人間は、自分の目標のことを常に話題にしている。

 目標さえしっかり設定していれば、どうやったらたどり着けるのか具体的にわからくてもいい。心の奥底に目標を組み込んでしまえば、自動的にかつ、継続的にあなたが望むところに運んでくれるようになる。


 ハーバード大学で目標に関する実験が行われた。
 未来において自分の夢を達成するための目標を設定しているかと学生にたずねたところ、

84%の学生は何も持っていなく
13%の学生は目標は持っていたが紙には書いていなかった。
 3%の学生は紙に書いた目標を設定していた。

 10年後に同じ人たちに対して大学は再び調査を行った。
 そして次のような結果を得ることができた。

 13%の目標だけは持っていた元学生の平均収入は、目標を持っていなかった84%の元学生の約2倍だった。
 3%の目標を紙に書いていた元学生の平均収入は、残り97%の元学生の平均収入のおよそ10倍であったそうだ。



人生のがけっぷちに立っていた若い頃のブライアンは、自分の人生は自分でしか変えられないことをはっきりと悟った。その思いは狭いアパートの一室でじっとしているときに突然訪れた。人生を一歩踏み出そうと決意した。初めてパラシュートをつけて飛び降りる心境に近かった。恐いけど、わくわくした。

 多くの人は自分の人生を心から受け入れていない。
 40代になっても50代になっても、過去の不幸な経験を愚痴り続け、自分の問題なのに、他人や環境のせいにしている。

 最悪の敵はマイナス感情である。
 マイナス感情をはねつけるには、自分が置かれた境遇の責任を、すべて引き受けなくてはいけない。責任を受け入れることで、マイナス感情を打ち消すことができるのだ。

 精神を前向きの状態に保つには、どんなことに関しても、他人を批判したり、文句を言ってはいけない。それらは結局マイナス感情となり、あなた自身を苦しめることになるのだ。結局、マイナス感情で自分自身をコントロールさせてしまうことになる。

 あなたがもし雇われサラリーマンなら、自分は会社の社長だと考えることにしよう。
 経営者になったつもりで、自分の行動でどんな結末を招こうと丸ごと受け入れる覚悟を持とう。今の収入に不満を持ってはいけない。それはあなたのこれまでの行動の結果なのだ。自分に対して主導権をにぎるようにしよう。



 サラリーマンだからといって受け身になってはいけない。
 自分を個人企業の社長と思い、自分の仕事に責任を持つようにしよう。

 社長であるあなたは責任者としてマーケティング戦略を立て、自分を売り込み、ブランドを育てていかなければならない。

 あなたという個人企業の株が、市場で流通していると考えよう。
 投資家は、あなたの株を「成長株」とみるだろうか。それとも「暴落株」とみるだろうか。できれば「成長株」となり、自分の収入をどんどん増やしていきたいものだ。

 責任を受け入れれば受け入れるほど、自分の人生をコントロールしているという実感が増す。そして自分がコントロールできていると実感すればするほど幸福感と自信が増していくはずだ。

 人生の主導権をにぎろう。



 人類史上最大の発見といわれているものに、「普段から考え続けていることは現実になる」という法則がある。

 古今東西のリーダーは何を考え続けていたのだろう。
 それは、「未来」である。
 リーダーの器のない人は現在のことで頭がいっぱいだ。
 リーダーになりたければ、未来に目をむけなければならない。
 
 人は知らず知らずうちに、特定の分野において、自ら限界を設けてしまう。
 本来達成できるはずの目標よりもはるかに低い目標に甘んじてしまうところがある。

 最高にうまくいったときの自分の姿を思い浮かべることからはじめよう。
 あなたにとって理想のゴールの状態を想像することから始めよう。
 そうすることで、低い目標を設定してしまう過ちは防げる。

 多くを達成する人とうだつの上がらない人の一番の違いは、「行動派」かどうかだ。
 何かを思いつけばすぐに行動する人と、しないことの言い訳ばかり考えている人では、天と地ほどの差がある。

「奈落への道には、実行した『つもり』が敷き詰められている」
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