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筆者の秋庭 道博さんは文筆活動を通して、数々のビジネス書を執筆するとともに放送や講演活動に従事している。今週紹介する「人に好かれたら、仕事は9割うまくいく」は、職場では教えてくれない若いビジネスマン向けの「人に好かれるためのノウハウ」である。
人に好かれるためにはいろいろな方法が考えられるが、仕事ができる上に、可愛げのあるビジネスパーソンをめざすのであれば、情報や時間の扱い方にも工夫が必要となってくる。
本書は、情報と時間の扱い方を軸に、「プロ意識」「お金」「人間関係」をキーワードにはばひろく、人に好かれるためのノウハウが解説されている。
ビジネスにおいて、人から積極的にフォローしてもらえるようになると、大きな成果を上げるようになる。結果として能力もキャリアもアップすることができる。それは、収入にも影響し、ビジネスだけでなく、人生もうまく回転するようになる。
人から好かれるようになれば、フォローの風とともに、「幸せ」も運んできてくれるのだ。
秋庭さんは人に好かれるための基本は「その人を好きになることである」と説く。
誠意を伴ったアプローチが、上司からも、取引先からも、恋人からも「可愛げ」のある人間として認めてもらえるのである。
「上機嫌は、人が社交界でまというる最上の装身具の1つである」
サッカレー(イギリスの小説家)
人に好かれるためには、挨拶を忘れないようにする。
一日の始まりに明るく元気よく「おはようございます」と挨拶することは、職場内の大きな蛍光灯にまばゆい明かりをつけることと同じだ。
「ありがとうございます」も同じ。
人との「協力」は、お互いがお互いの「充実感」を積み上げていくことだ。
人に好かれたいと思うのなら、みんなに「ありがとう」を振りまくことだ。
相手に喜ばれる会話を忘れてはいけない。
人は、話すという行為を通して、自己表現や自己主張しようとしている。
それを認めてあげることだ。
人に好かれたいと思ったら、まず相手に話をさせることだ。
人に説明するときに、わかりやすく説明できなければ、だんだん煙たがられる存在になる。まわりにもそういう人がいないだろうか。
いつも相手の立場にたって考えるようにする癖をつければ、説明が上手になれる。
相手の立場に立たない説明であると次のようになる。
「○○駅で降りて右に向かって歩いてください」
これでは、○○駅の西口か東口かもわからない。
次のように説明できるようになりたい。
「○○駅の西口を出ると正面にタクシー乗り場と○○銀行が見えます。その出口から駅舎を背にして右に向かってください」
報告も結論から言う。
外から帰ってきて、うまくいかなかったからといって、長々と状況説明から始めるような部下は困る。
最初の切り出しは「今日はダメでした」でいい。それから経緯を話すようにする。
「起承転結」ではなくて「結⇒起承転」とする。
「言うべきことは言わなくてはいけない。
友人だから遠慮するというのが日本の古来の習慣だが、米国は逆で、
親しいから議論する」
盛田昭夫(ソニー元会長)
人に好かれたいからといって、なんでも「イエス」は考えものだ。
どうしてもできないことは、はっきりその場で断る。
一番よくないのは、いつまでも態度を曖昧にしておくことだ。
生返事で相手が引き受けてくれたものだと勘違いしていたりしたら、結果は悲惨なことになる。
幕末の薩摩藩主、島津斉彬は「決断なき人は事をなす能わず」と言った。
NOという決断ができない人は、仕事もできない。
仕事は相手に安心感を与えることと思って行えばいい。
大事な宅急便やファックスが届いても、相手に「受け取りました」の連絡ができない人は、このことがわかっていない。
受け取ったのだからもういいではないかと思う人は、いい人間関係を築くことができない人だ。
どうしたら相手に安心感を与えることができるか常に考えながら行動してほしい。
「われわれの大きな仕事は、遠くにある不明瞭なものを知ることでは
なく、手近にあることを行うことにある」
カーライル(イギリスの歴史学者)
メモを取る習慣は必ずつけたい。
約束の日や場所や時間を間違える人は、この習慣が身に付いていない。
電話で聞いたことは必ずメモをする。間違ったメモをしていないか電話を切る前に確認しよう。
大事な交渉の場でも必ずメモを取る。
メモを取ることで、相手もあなたに信頼を寄せる。
メモを取るときのコツは、キーワードを箇条書きにすることだ。
重要なポイントを、読みやすいはっきりした文字で書く。
何でもかんでも書こうとすると、後で読み返せなくなる。
整理整頓もビジネスマンにとっては大事な仕事。
整理整頓ができないのは、だらしない性格を反映したものだ。
必要なものがすぐに出てこなければ、相手にはだらしない性格と映っても仕方がない。
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