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堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方
     堀江貴文著( ソフトバンクパブリッシング 1,500円)


  堀江氏は本書の冒頭で「素朴な疑問」として、能力も、体力もあり、社会に貢献している若者が、どうして労働効率も落ちた年老いた者たちの給与の数分の一しか手に入れることができないのか疑問を呈する。若い世代から搾取する年金制度なんかはネズミ講と同じでないかと手厳しい。

 会社に長く居座り、様々な既得権を行使して保身に走る経営層が日本の会社をだめにしているのであって、「日本プロ野球界」の構造がその象徴であると、言い切っている。

 これまでの日本の会社のやり方の真似をすることなく、やる気と能力がある者だけがリーダーシップをとるようにすれば、ライブドアと同じように、どんな会社だって業績も上がるし、上場もできるチャンスはあると堀江氏は説く。堀江氏は若者に対して、大企業に入り、上から理不尽なプレッシャーで潰される道を選ぶよりも、一度きりの人生、自分で起業するか、あるいは、これはと思った起業者とともに挑戦してほしいと呼びかける。

 著書の題名どおり、第1章は「会社をつくる」で、ライブドアの前身である有限会社オン・ザ・エッヂの事業計画書が載せられている。堀江氏が東大在学中に、外部から資金を得るために策定した計画書である。1994年8月に、六本木にある雑居ビル内の7畳ほどの事務所で、産声を上げる。計画書の月間売り上げ計画は100万円と記されている。
 大学生の堀江氏は、アルバイトから帰ってきて、眠い目をこすりながら、本屋さんで買った「会社の作り方」とにらめっこしながら、見よう見まねで「事業計画書」を一晩で書き上げる。堀江氏の挑戦が始まる。実際の事業は、計画のとおりには進まなかったが、想定していない仕事が転がり込むなど、1年目の決算(10ヶ月間)で売り上げは、計画していた額よりも上回る成果を残すことに成功する。

 堀江氏は、もともと起業へのあこがれが強く、インターネットに強いから起業を考えたのではなく、インターネットが出現する前から、元手のいらない事業で起業できないかと考えていた。

 たとえば、学生アルバイトの人材あっせん、マッサージ業、英会話教室などいろいろ考えていた。1996年当時、インターネットは、まだまだ未知の分野で、先駆者がほとんどいなかった。当時、インターネットといえば、ISP(インターネット接続プロバイダ)が注目を浴びていたことは、読者の皆さんもご存じであろう。今のように、ウエブ制作、2チャンネル、メールマガジン、アフィリエイトなどを思いつくものは誰もいなかったはずだ。

 堀江氏が偉いのは、インターネットによる新しいサービスを予見し、その第一人者になるべく必死でがんばった点だ。

 起業家になれるかなれないかは、自分のまわりの人間の半分以上が自分より優れていれば、あきらめた方がいいそうだ。反対に、自分より優れていると思われる人間が半分以下であればGO!だそうだ。

 創業時の金の工面で、堀江氏は恋人の父親を説得し、融資を受けることに成功する。銀行やベンチャーキャピタル、公的機関から受けようという考え方は最初から持たない方がいいそうだ。どこの馬の骨とも分からない者が持ち込む事業計画書など相手にしてもらえないそうだ。

 創業時のメンバーは、組織が大きくなるほど、間尺にあわなくなり、使えなくなるというのが堀江氏の持論だ。組織が大きくなれば、その規模に見合う優秀な人材が雇えるが、創業時は、周辺の気心の知れた知人ぐらいしか、一緒にやろうと言ってくれる者はいない。会社設立時からの戦友だからといって、組織が大きくなっても中心メンバーに置いておくと、お互いに不幸な結果を招くと堀江氏は言い切る。

 社名の「オン・ザ・エッジ」は、「最先端を走る」という意味だが、それは表向きで、本当の気持ちを表しているのは「背水の陣」の方の意味だったそうだ。

 創業したら、一番、力を入れないといけないのが営業である。電話をしつこくかける、先方の事務所に頻繁に顔を出すというのは、初期の営業の基本だそうだ。技術力ももちろん必要だが、どうしてもわが社の技術ではできないと思う仕事でも、とにかく、とってきて、特別に契約している外部の顧問にお願いしたり、それが無理なら外注してでも、依頼どおり仕上げることに全力を傾注すべきだ。技術力は外注しても、営業はコアコンピタンスとして外注してはならないそうだ。

 なぜなら、営業は会社の命運をにぎる生命線であり、顧客との唯一の接点でもあるからだ。営業により、顧客から製品に対する感想や苦情も直に聞くことができ、それを吸い上げることで競争力がぐんぐん高めることができる。


 ライブドアは、非日常的な成長を遂げていると堀江氏が自負するように、売り上げ成長率が年率100%を超えるときもある。それらの功績は創業時からの戦友ではなく、後から入ってきた非常識的な社員達である。

 会社のプログラマーなのに多数の雑誌に執筆したり、講演したりで年収は1000万円を超えている元アルバイト社員、

 社長であろうが誰であろうが、ため口ばかりきくが、営業力については誰にも引けを取らない社員など、非常識な社員が非日常的な成長に貢献しているのだそうだ。

 ベンチャー企業が成長していく過程で、忘れてはならないのがキャッシュフローの重要性だ。常に、銀行預金や現金などのキャッシュポジションを十分確保して、安定的な収入をめざすべきだ。つまり、売掛金や受取手形などでの回収しなければならない債権ばかりだと、利益が出ていなくても不渡りを出す恐れがある。毎月安定的に入ってくるストック収入(固定収入)を確保することが必要だ。


 「オン・ザ・エッヂ」は2002年に無料インターネットプロバイダの「ライブドア」を買収して、社名をそのままライブドアに変える。旧ライブドアは広告宣伝に約60億円を使っており、それが原因で倒産した会社であったので、知名度が買ったようなものだ。

 会社を大きくするにつれ、堀内氏と創業メンバーの間で確執がひろがる。堀内氏に言わせると、はじめは、アルバイトの仲間で始めた仲良しサークルのような会社であったらしい。仲間は好きなことをやって、食べていける分だけ収入を得ればよいと思っていたのに、堀内氏は会社を拡大するため、外で営業を精力的にこなし、異質で優秀な人材の確保に奔走した。昔の仲間に言わせれば堀江氏は社長業に専念して人間が変わったことになる、両者のあいだで、考え方の違いが大きく露呈することになったのは、堀江氏の恋人の父親がスポンサーであり、その恋人との関係が冷え切った事情も絡んだことである。そして、上場後、当初のメンバーの大量辞職という事件に発展する。

 堀江氏に付いていった従業員は、株式上場で、自社株の株価が一気に跳ね上がることで、大きな利益を得ることができる。経営者だけでなく従業員もストックオプションにより大きなリターンを得ることができる。自分がリーダーに向いていないと思う者は、大きな飛躍を遂げそうなベンチャー企業に身を投じる道がある。リスクを恐れて大企業に勤めれば当然リターンも少ない。当著の後半は、ライブドアに就職した「普通の人たち」の奮戦記と手に入れた富やスキルについて書かれたルポで構成されている。
堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方
  価格: ¥1,575 (税込)

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出版社/著者からの内容紹介

日本の古い体質に風穴を開ける、ライブドア・堀江貴文社長の哲学は、彼の起業ストーリーを知らずして語ることはできない。31歳にして時価総額1000億円の上場会社をつくった男が、起業から上場、そしてプライベートまですべてをさらした、儲かる会社のつくり方。

堀江貴文の“株”をもらってみんなで幸せになろう!

 近鉄バファローズ買収に名乗りを上げ、その名も一躍全国区となった株式会社ライブドアの堀江貴文社長。形骸化した日本の古い体質をバッサリと切り捨てる堀江哲学の真髄は、彼の起業ストーリーを知らずして語ることはできない。
 31歳にして時価総額1000億円の上場会社をつくった男が、起業から上場、そしてプライベートまですべてをさらした、儲かる会社のつくり方。起業を志す人はもちろん、「勝ち組」企業に入ってストックオプションで大金持ちになりたい!という人も必見の内容だ。
 従業員、関係会社、買収先など、ライブドアの株主となった面々が“堀江貴文”という「勝ち馬」に乗って、どんな「夢」を手に入れたのか。
 本書では、その幸せのお裾分けということで、恐らく日本初となるビッグなプレゼントを用意した!
 本書を購入し、プレゼントを応募してくれた人の中から抽選で1000名の皆さんに「堀江貴文の持ち株」(東証マザーズ上場会社コード番号:4753)をプレゼント! 応募締切2004年12月末日(当日消印有効)まで、本を買った分だけ(笑)何度でも応募できるので、この「勝ち馬企画」に乗って、みんなで幸せになりましょう。


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