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竹田和平さんといえば、知る人ぞ知る「日本一の個人大株主」だ。
竹田さんは97年の山一ショックから割安株の投資を始める。
世の中の動きをしっかり観察して、先を読む能力にかけては誰にも劣らない。
例えば、中国の工業化をみて、技術商社の株を買う。
なぜなら、日本製のハイテク部品を中国が欲しがるだろうと予測したからだ。
彼は自分を一日何度も売買するような投機家ではないと自認する。
理念を持ち、しがらみをとり、タイミングを計り、攻めながら守ることが投資を成功させる心得だと説く。
今週紹介する本は投資術が書かれたものではない。
彼自身の生き方に関する考えを述べた本だ。
もちろん、彼の生き方、哲学が日本一の個人大株主に押し上げる大きな要素になったことには違いない。
ただ、具体的な投資スキルをこの本から学ぼうとするなら、好々爺が、幸せな人生を送るにはどうすればよいかを孫にでも聞かせるような、そのゆったりとした語り口にがっかりされるかもしれない。
竹田さんの生き方を一言で言うなら「自分の思う通りに生きてこそ人生」である。
人生にはあらゆる選択肢があることに気づかなければならない。
そして自由な心を持って、自分の進むべき道を決めて、人生を切り開いていかなければならない。そのことをこの本では教えようとしている。
天(自然)は自分を見たくて人間をつくった。
人は、天の分身である。
この世のすべては、もとをたどればすべて天に行き着く。
人は、天に生かされているということを知らないと未来の繁栄はない。
根本的なものは、誰の心の中にもある。
それを忘れてしまっているだけだ。
人間は食物連鎖の頂点に立っている。
人間の後に続く生物はすべて人間に命をささげている。
いわば、人間はこの世のトップランナーだ。
だからこそ、人はこの世界を心豊かか美しい世界に変えなければいけない。
みんながそのように目指すと、この世は天国になる。
人は永遠の存在であることを知らなければならない。
輪廻転生、因果応報を信じることからはじめよう。
自分が与えたものが今生(こんじょう)で返ってくるものもあれば、過去生から返ってくるものもある。
何か悪いことが起きたときも、過去生に悪いことをしたからかもしれない。
私たちは、与えたり与えられたりしながら、永遠に生きる存在だと信じることができれば、この世は生きやすくなる。
何でこの人を好きになったのだろう
何でこの人の顔を見ただけで嫌いと思うのだろう
理屈では説明できない感情がいっぱいある。
それは輪廻転生が関わっているからだ。
不満ばかり並べ立てていないで、来世ではどう生きたいか、そのためには今生でできることは何かを考えよう。
わたしたちは与えられた因果応報のなかで生きている。
輪廻転生や因果応報の信念を大切にしよう。
今までに見えてこなかった世界がぱーっと拡がるはずだ。
『大欲は無に似たり、小欲は我に似たり』
あの服がほしい、このバックがほしいは「小欲」
小欲ばかりでふくれ上がった人に、思いを引き寄せる引力は働かない。
誰かを喜ばせたいと思う気持ちを育てると、そこから徳も感謝も生ま
れる。
禅では「無になると引力が生まれる」と教える。
『時間・空間、我にあり』
命の本質である自由を得るためには、
「時間・空間、我にあり」ということを知らなければならない。
自分の体を人に預けない。
自分の体は自分で何とかする。
元気でいるためにも楽しい時空を自分でつくり出さなければならない。
「自分で選んだ時間、空間だからこそ、そこに今あなたはいる」
宮崎駿監督の『ハウルの動く城』は、あなたが過ごす時間もそこにいる空間も、誰のせいでもない、あなたが自分自身で選んだものだということを伝えたかった映画だ。
竹田氏はこの映画を観て、「しがらみ」をぶった切ることができたそうだ。
「大学へ行かないといい会社に入れない」「会社へ行かないとメシが食えない」などは自分で自分の首を絞める考え方だ。
もっと、自由でいよう。
しがらみをたち、やりたいことを強く願い、信念を持とう。
そのうち、自分が求めていた世界がやってくる。
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