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「心のブレーキ」の外し方
〜仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー〜
石井裕之 フォレスト出版(第 1刷2006.12. 1)
(第22刷2007. 3. 6)
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著者の石井裕之氏はパーソナルモチベーター、セラピスト、催眠療法家の肩書きを持つ。
前著「なぜ、占い師は信用されるのか?」を本書でも紹介したことがあるのでご記憶の方もいらっしゃるだろう。
占い師、霊能者はこの世にあふれ、本物からそうでないものまでたくさんいる。 本物でない者もそれなりに信じられるのは彼らが裏のコミュニケーション術「一瞬で信じ込ませる話術 コールドリーディング」を駆使しているからだという内容であった。
その石井氏が「潜在意識」を上手のコントロールして、自らの「心のブレーキ」を外す方法を解説した本を出版した。
一通り読んでみて、さすが潜在意識との関わりが深い筆者ならではの心にストンと落ちるようなわかりやすさで、目標達成を妨げる様々な心のブレーキを上手に外して自ら行動に駆り立てる方法を説明している。
「仕事」「恋愛」「勉学・語学」、「禁煙・ダイエット」いろいろ目標を持ちながら、うまくいかない、やる気が起きない、続かない・・・などの原因は「心のブレーキ」に原因があるのだそうだ。
いくらがんばろうとしても、それを妨げようとするもう1人の自分がいる。
いつも邪魔するもう1人の自分は「潜在意識」である。
この「潜在意識」が邪魔するのにはちゃんと理由があり、ブレーキとして働く心のメカニズムの正体を見極めることができたなら、逆にそれを利用して、スムーズに目標を実現することができるのだ。
自分の思いとは反対に動く心がある。
その心が「潜在意識」である。
潜在意識は急激な環境の変化から身体を守ろうとする。
今日が「貧乏」で、たとえ目の前に「お金持ち」になれるチャンスがころがっていても、潜在意識にとっては「貧乏」であることが「安定」以外の何者でもないので、現状維持しようと働くのだ。
金持ちが望ましく、貧乏が悪いことだなんて「潜在意識」は微塵にも思っていない。
痩せることが望ましく、太っている状態が悪いことだなんても思っていない。
太っていることだって潜在意識にとっては守るべき現状維持の一つなのだ。
結婚が近づいてマリッジブルーに陥るのも同じく潜在意識の仕業である。
この潜在意識の矛盾を解決するシンプルな方法が実はある。
それは、現状を変えるとき、最初はできるだけゆっくりと始め、潜在意識を刺激しないよう、潜在意識を徐々に慣らしていく方法である。
いきなりトップギアではエンストしてしまう。
ダイエットも最初は1キロか2キロを減らすのに時間を割くべきだ。
エンジンが始動するまでにはかなりの頑張りが必要だ。
最初の成果は、目に見えないくらいのわずかなほうがいい。
あまり急激にやりすぎると、潜在意識の現状維持メカニズムを働かせてしまう。
禁煙も同じだ。
いきなり吸わないではなく、本数を少しずつ減らしていく方法もある。
せっかく辞めたのに、飲み屋でつい1本吸ってしまったからといって「やっぱりだめだ」とは思わない。今まで毎日20本吸っていたのが、1本になっただけでも喜ぶべきだ。
「最初のちいさな一歩」に大きな目標実現の可能性が秘められている。
感謝の気持ちは「形」にあらわすことが大切だ。
社会人になれば、お世話になった人にハンカチでも小銭入れでもよいから買ってあげることだ。
「ココロ」ではなく「モノ」だ。
それは潜在意識と重要な関係がある。
興奮は長続きしない。感情は放っていれば消えてしまうものだ。
この消えていく感情を定着させる唯一の方法は「行動」に出ることだ。
気分が高揚したら、その場で「行動」に変えるべきだ。
モチベーションを燃やし続けることができる人は、本を読んですばらしい考え方だと思った瞬間に本を閉じ行動に移れる人だ。
映画を観て感動しても、映画館を出ていつもの生活に戻ると映画の感動も薄れてしまう。それよりは自分の気持ちを行動によって表すと、その感動は自分の中に定着させることができる。
プレゼントを贈るという能動的な行為で、感謝の気持ちを燃やし続けることができる。結婚生活も同じ。ドラマのハッピーエンドみたいに愛は永遠ではない。結婚後も愛を持続させるためには形として行動をとり続ける努力を怠らないようにすることが大切だ。
潜在意識の中にはたくさんの自分の分身がいる。
常に健康に留意する健康担当、成功を求める自己実現担当、お金の充実を求める経済担当など、たくさんの分身がまざりあっている。
「独立企業したい」と自己実現担当が発言しても、貧乏にはなりたくない経済担当が反対する。
「ダメもとで告白したいと」恋愛担当が発言しても、ふられるのは嫌だとプライド担当が反対する。
痩せたいけど食べたい。
勉強したいけど遊びたい。
わたしたちは、日々、矛盾する主張を持つ自分の分身に囲まれて生活している。
良く言えば、バランスがとれているが、悪くいえば足の引っ張り合い。
この潜在意識の流儀を大切にしなければならない。
ひとつだけをいきなりプラスに引き上げてもほかの潜在意識に引きずり下ろされるだろう。全体に目を配りながら、心をくばりながら、全部いっしょに、少しずつ、ゆっくり、浮上させる方法がもっとも優れた解決法であることを知らなければならない。
潜在意識の反発を受けないように、伸ばしたい潜在意識だけでなく、他の潜在意識もいっしょにレベルアップしなければならないという話を昨日した。
実際には、仕事も、家庭も、健康も、人間関係も・・・という具合にはとても気が回らないだろう。
でも、心配しなくて良い。
意識の世界では、いろいろなことに、どれだけ時間を使って満足いく結果が得られたかが問題となるが、潜在意識の世界では、真剣に心を向けたかどうかで十分なのだ。
例えば単身赴任で家族に会えなくても、「家族が支えてくれるから自分はがんばれる。仕事に一区切りをつけたら旅行にでも連れて行ってやろう」と思うだけで心(潜在意識)は安まるのである。
せめて気持ちだけでも人生全般に向けてみよう。
あなたの中にたくさんの"あなた"がいて、それらが手を取り合えば、大きな力を発揮することができる。
ユングの"集合的無意識"の話は覚えておいでであろうか。
私たち人間世界は、心の奥深いところでお互いにつながっているという話だ。
参考『精神世界を知れば心は軽くなる』
http://mailzou.com/get.php?R=5644&M=2687
つまり、自分ひとりの潜在意識で済む話ではなく、周りの人たちも豊かにしてあげることで、あなたも真に豊かになれるのだ。 |
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「心のブレーキ」の外し方〜仕事と... 石井 裕之
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