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これだっ!という「目標」を見つける本

           リチャード・H・モリタ/ケン・シェルトン著
            イーハトーヴフロンティア(2006.10.23)


 ロングセラーとなった『マイ・ゴール』の新装版だ。



 これだっという目標をもっていない人にお勧めの一冊である。

 多くのスキルが目標を達成することを目的にしているが、
 当書は、目的すなわちマイ・ゴール(自己の目標)を見つけるために書かれている。

 これだ!と、叫びたくなるような、ぴったりのゴールを設定することができれば、先述の高性能エンジンと、最高級のガソリンと合わせ、これ以上、何を望もう。


 自分らしさを活かして
 一生情熱を注ぐことができる
 目標に生きられたら、
 それは人生の成功って言えるんじゃないか!

               リチャード


 会社研修に、マネジメント、コミュニケーション、時間管理、情報管理などの科目はあるが、目標の見つけ方はない。

 それは、優秀な社員がこれによって目覚め、会社を去ることを恐れるからだ。
 個人の目標と会社の目標がぴったり合えば、これに勝るスキルはないのだが、会社にとっては、リスクを負うわけにはいかないのだろう。


 世の中には、「目標が持てない症候群」もたくさんいる。

 自分に向いていることや、やりたいことがよくわからない人もいる。
 一概に、持てないから悪いとはいえない。今の時代の「問題」でもある。

 夢を持て、希望を持てといいながら、社会のシステムが必ずしも、好きにさせないようにできているからだ。

 個人と会社、個人と学校、個人と家庭、どれをとっても、立ちはだかる壁となる可能性が高い。

 でも、紙に書かれた言葉を上手に読むことに長けた政治家や企業のトップや、自分の言葉を持たず、批判を恐れ個性も魅力も感じられない上司になりたいはずだ。。

 少々の抵抗はあっても、「これだ!」と言えるような目標(マイゴール)を持ちたいものだ。



 ジャーナリストのカレルはその著書「人間を幸福にしない日本というシステム」の中で、「自分がわからない」日本人として、その特長を捉えた。

 別に日本人をばかにしているわけでないが、日本というシステムがそうさせているのだと説明する。

 日本というシステムが、仕事だけでなく、家族、健康、人間関係に至るまで、将来の夢を描きづらいものにさせてしまっているそうだ。

 世の中、情報であふれている。
 パソコン、携帯電話で簡単に情報を手に入れることができる。
 でも、それが自分にとって、本当に必要なものなのか、心底欲しいものかというと、よくわからない。情報に振り回されているといった感じだ。



「日本は個人主義でなく、集団主義だから、そのような問題が起きる」と、言われればなるほどと肯いてしまいがちだが、著者リチャードに言わせれば、日本人のホンネは個人主義であり、集団主義は装っているだけらしい。

 あなたは集団主義だろうか。きっと心の中で、そうではないと答えるだろう。


 ホンネは、自分が一番なんだけど、そう考えることがいけない雰囲気があり、相手や全体のことを考えているように振る舞う。それが、窮屈にさせているのだという。


 個人主義は悪いことではない。
 個人主義だからこそ、自分を大切にしてほしい。
 成功の秘訣は個人主義にあるからだ。


 個性を大事にしたい。
 個性から生まれる「価値」や「魅力」こそ、成功や豊かさをもたらす条件といってよいからだ。



 個人主義は悪くない。

 自分の幸福は真剣に考えた方がいい。
 それが人間関係を深めることにもなる。

 「ぬるま湯」に浸り、偽りの集団主義に現実逃避できたのは遠い昔。
 すでに、自己責任の時代が到来している。

 他者に頼らず自分の力で生きていくという自助、自立の時代。
 そして目覚めたもの同士のみが共存共栄できる時代がやって来た。


 これからは、したたかに生きていこう。
 「したたか」とは、心の底から「本当の目標」を掲げ、目標実現に導く詳細な計画を練る力を有することをいう。

 アウシュビッツを生き延びたユダヤ人たちが口々に残した言葉。
 「希望こそがすべてだった」

 どんなに耐え難い状況でも、そこに"希望"があったから、人を強くし、人間に永遠の命を与えた。

 一度しかない自分の人生。
 それをコントロールするのは他の誰でもない。あなただ。


 今を生きる力、それこそ"目標"なのだ。

 「自分はこう生きるんだ」
 自分の心の底からの本当の目標。あきらめきれない目標こそ、個人の生きる力の源泉となる。

 目標がある人、ない人の関係は、自然に、強者と弱者の関係になる。
 目標を持った者同士こそ、真の協力関係を築くことができる。


 「本当の自分」、「自分らしさ」を見つけるためには、自分の個性、適性、才能と合うものでなければいけない。

 本当の自分らしさ、やりたいことをもう一度考えて、自分をしっかり見つめることから始めよう。



 魔法のランプのような成功ノウハウがたくさん出回っている。
 kougaiもその片棒を担いでいるといえなくもないが(^^;

 どんな目標でも確実に達成してしまうという魔法のランプを手に入れる前に、
 これだけは絶対に達成したい!と心の底からわき上がる「本当の目標」を先に見つけてほしい。


 魔法のランプを手に入れたところで、なかなか行動に踏み切れない理由に、実は「本当の自分」がわかっていないことが多い。

 決断する覚悟以前に、自分が自分にどれだけ向き合っているか、自分の人生をどれだけ真剣に考えているか、そっちの方を先に解決すべき人が多い。


「家を買う」
「結婚する」
「就職する」

 その時のことを、思い起こして欲しい。
 自分にしっかり向き合いましたか?


「成功の秘訣だって?それは大きなビジョンを持てるかどうかだよ」
                        ビル・ゲイツ

 考え、考え、そして考えよ。


「目標を持て。目標は人間に永遠の命を与える」
               マーデン博士

 著者達が、日本で3千人を対象に調査を行ったことがある。

 「目標を持っている人」  5%
 「目標を持っていない人」95%

 一般的に、社会での成功者は5%と言われている。ほぼつじつまが合う。

 一度しかない人生。
 人間50年間良くても、51年目から悪ければ、悪い人生である。
            51年目から良ければ、良き人生である。

 人は、みな、自分の個性や才能を発揮したくてうずうずしている。
 人間は「自分を表現したい動物」である。

 未来の自分は、真っ白なキャンパス。
 どんな絵を描くかは、あなたの自由。
 







これだっ!という「目標」を見つける本

           リチャード・H・モリタ/ケン・シェルトン著
            イーハトーヴフロンティア(2006.10.23)



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