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11月12日~11月16日(毎日スキルアップ通信で紹介)


   レバレッジシンキング 無限大の成果を生み出す自己投資術
     本田直之(東洋経済新報社 2007.7.12刷)
                    

 時間をかけても成果の上がらない人と、少ない時間で人の何倍も大きな成果を上げる人いる。

 学生時代、遊んでいるように見えて成績のよかった人や希望の大学に合格した人がいたはずである。

 成果を上げようにも時間がないと言い訳をする人がいるが、どちらかというと、時間の使い方が下手な人である。

 少ない時間で成果を上げるためには「考え方」を変えなければいけない。

 今週紹介する「レバレッジシンキング」は、日米のベンチャー企業に投資を行うかたわら、少ない労力で成果を上げるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う本田直之氏の著作である。彼自身、「レバレッジ(てこ)」の原理を自ら活かしながら、会社の経営、他企業の取締役、コンサルタント、執筆等、多様な業務をこなす。


 本田氏によると、「労力」「時間」「知識」「人脈」の4分野において、自己投資し、自分の資産として積み上げ、これにレバレッジ(てこの原理)をかければ、まるで不労所得を生み出すかのように成果を上げていくことができるそうだ。


 日本のホワイトカラーの労働生産性は先進国と比べて一番低いそうである。
 これは、日頃の忙しさにかまけて自己に対する投資を行っていないからだ。
 プロスポーツ選手は、トレーニングに8割、試合に2割の時間配分を行っている。
 総務省統計局の調査によると、日本のサラリーマンは、仕事に9割9分に対して自己投資に1分しか使っていないそうだ。

 労力・時間1に対して成果が1上がるという考え方から抜け出せない限り、一生懸命働いても一向に成果を出せないままでサラリーマン生活を終わってしまうであろう。

 自分の資産をつくり出すために最初にしなければいけないことは「ゴール」を定めることだ。ゴールを定めなければ、自分は何を選択して、何を捨てればよいのか判断することはできない。そしてアクティブに行動することで、今まで見過ごしてきたチャンスが明確な形で自分の前に現れるはずである。



 「新しいことをやろうと思っているのだけど、時間がない。先伸ばしてしまう。三日坊主で終わる」

 誰もが経験することだ。
 多くの人は、自分をもっとコントロールしなくてはと思っている。
 でも、本田氏もkougaiと同じ面倒くさがり屋で、時間が余ったらついダラダラしてしまうタイプだ。

「やろうか、やるまいか」と考えたら、大抵はやらない道を選ぶ。
 誰も同じではないだろうか。
 そこで本田氏は、どうすればそんなこと考えなくても自然に続けられるか考えた。その結果、次のような「労力のレバレッジ」を編み出した。


労力のレバレッジ

【1】仕組み化
 仕組み化によって、労働時間の短縮をはかろうとうする取り組みだ。
 これまでうまくいった方法をマニュアル化などにより「仕組み」にしてしまう。
 複雑、大量に見える仕事でも、ある程度共通する部分をフォーマットしておけば、労力をかなり減らすことができる。毎スキの記事も、フォーマットがあり、あとはフォーマットの空欄を埋めれば完成できるようなスタイルをとっている。

 自分の仕事について、毎回同じことで悩まなくて済むように「チェックリスト」をつくっておくという手もある。

【2】無意識化・習慣化
 よい習慣はすばらしい資産である。kougaiのメルマガを書く習慣は唯一自分が自慢できる資産である。習慣化してしまうと、自分をコントロールしているという感覚もなくなる。やろうか、やるまいかなんてことも考えない。歯磨きするとき、歯磨きをしようか、それとも今日はやめとこうかなんて考えないはずだ。

 大きな習慣をつくるには、とりあえず小さな習慣から始めると実現しやすい。
 たとえば、帰宅して室内が散らかっていたら、必ず片付けから始めるという習慣、
 帰宅したら、洋服は脱ぎっぱなしにしないで、きちんとハンガーに掛けるという習慣でもいい。

 小さな習慣が心地よさを生み、次第に大きな習慣に発展していく。
 運をつかむために、小さな習慣から始めるというのは、今週の特集で取り上げているとおりだ。

【3】KSFを見極める
 
 KSF(キー、サクセス、ファクター)とは、成功への鍵を意味する。
 日常の仕事の流れに自分を埋没させてしまってはだめだ。
 本当に重要なものは何か考えよう。会社にとって貢献できるものは何か、成果とは何かたえず意識する。この考え方は、先々週紹介した新刊「サラリッチの法則」でも説明している。

『サラリッチの法則』
http://johou.net/syoseki/salaryrich.htm

 自分の仕事を一度、俯瞰的にながめてみる必要がある。
 何が大事で、何が大事でないか見えてくる。



 時間がないから成果が上がらないのではない。
 時間があるから成果が上がらないのだ。

 知識労働社会においては、時間を積み重ねれば積み重ねるほど成果につながるというような仕事はほとんどないと思ってよい。
 それよりも大事なのはレバレッジをきかせて、短時間で成果を上げることだ。


 積み上げ式に仕事を追いかけるのではなく、目標やゴールを基準にして、そこから逆算して、仕事の段取りを考えるようにしたほうがいい。

 はっきりしたゴールがないと、「やるべきこと」「やらなくてよいこと」の選択ができないはずだ。

 時間割をつくることは、資産配分にも似ている。
 手持ちの金をどう使うのか考えるように、手持ちの24時間も上手に配分しよう。
 勉強に○時間、人脈づくりに○時間、家族のために○時間というぐあいに配分しよう。

 一日の時間のなかで、「自己投資」の時間を最初にブロックすることが大切だ。
 たとえば、朝の2時間は読書に当てるとか、はじめに決めてしまう。
 会社の仕事が終わった後というように漠然と決めていたら、いつまでたっても自己投資の時間はやってこないであろう。

 給料天引きで毎月一定額を貯蓄に回すよう、毎日の自己投資の時間も天引きしよう。



 どこか知らないところで出かけようと思ったら、まず地図を見るのではないだろうか。
 それなのに、仕事や人生となると、事前調査をしない人が多い。
 仕事にしても、生き方にしても、事前によいやり方を知っておくことはとても大切だ。
 ビジネス書などを読むことは、単なる勉強ではない。あくまで投資であり、リターンを得るために行う行為である。

 ゼロから1を生むのは非常にクリエイティブの高い作業だ。
 1から100を生むのはまさにレバレッジで、誰もが工夫すれば実現可能な作業だ。
 試行錯誤で何かを探すのではなく、誰か成功した人のやり方を学んで、自分なりの応用を加えることが成功への近道だ。

 ビジネスはゼロから1をつくる作業ではない。
 よい前例、ノウハウをまねながら1から100にレバッレジさせ付加価値をつけていく行為である。

 成功者はみな前例にレバレッジをかけている。



 ひとりの力は限られているが、人脈によってレバレッジがかかると
成果が何倍にもなって返ってくる。

 異業種交流会で名刺交換したからといって、それだけで人脈が広がっ
たと思ってはいけない。大切なのは、相手が有名であるとか、社長で
あるといったことでなく、長く関係を続けることができ、かつ、相手も
マインドの高い人であることだ。短くても5年はつきあおう。

 お互いがステージアップし、扱える仕事の幅や量が増えてくると、
人脈が生きてくる。人脈から得られる効果として大きいのは、いろいろ
な人を紹介してもらったり、資金を融通してもらったりすることもある
が、それよりも、お互いに高いマインド同士が交流することで触発され
る目標達成への意識高揚だ。

 人脈をつくるうえでの基本は、相手に貢献することだ。
 相手に期待するのではなく、相手に何をしてあげられるか考える気持
ちを大切にしたい。

 当然のことながら、貢献できるものをあなた自身が持っていなければ
ならない。
 人脈にレバレッジをかける方法がある。
 それは自分自身で会を主宰することだ。
 著者の本田氏は、「ビジネス書の著者兼経営者の会」というものを
主宰しているそうだ。いろいろな人が、それぞれのリソースを紹介し
あうだけで、新しいビジネスが芽生えることだってあるのだ。
 



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