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「なぜか、人の心をつかむ話し方」が身につく本
樺旦純(かんばわたる)著 (2006.6.13)
同文社出版
価格 1,400円
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コミュニケーション力を向上させるために必要なスキルについては、
過去に何度か特集している。
基本は、『聞く力』と『話す力』だ。
『聞く力』・・・相手の話を聞くためには胆力が必要だ。
胆力のない者は、相手の話をさえぎり、自分の話を
したがる。自分の内なるものを完全に沈黙させ、
ひたすら、相手の心の声を聞く。
『話す力』・・・ボキャブラリーも、ウイットも魅力的な声も必要ない。
良く思われたいという自我を捨て、誠心誠意、相手の
側に立ちながら自分の意見を伝える。
そして、話し手は自分が好きにならないと、話も面白くならない。
自分を好きになれない者の話は面白くない。
ビジネスの世界では、協調よりも競争が重んじられるようになった。
競争して勝たなければ生き残ることができない厳しい時代がやってきた。
人に優しいコミュニケーション術だけでは、世の中を渡り歩くのは難しい。。言いづらいことも言えなければ、競争社会で生き残ることはできなくなった。
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No.1「攻めのコミュニケーション」
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ビジネスの世界では、いつまでも、みんな仲良しというわけにはいかない。
ときには、上司や同僚と議論しなければならないときもある。
上司の言うとおりにやっていればいいというものではない。自分で考えないから成長しない。周りからも軽く見られる。それだけならまだいいが、あいつは何でも言うことを聞くから、退職勧告も受け入れるのではないかとリストラの対象にされやすくなる。もっとひどくなると、企業の違法行為に荷担したとして、後ろに手が回ることだってあり得るのだ。
うちは上司が優しいから、みんな仲良くやっているからと、思われる読者もいらっしゃるかもしれない。
でも、危機感のない上司あるいは企業トップの元で働いている人は、組織ごと
「負け組」に追いやられることは、世の中によくあることだ。「まさか、自分の上司が・・・よもや、うちの会社が・・・」というケースはよくある話だ。
かっての右肩上がりの時代では、がんばれば誰もが、それなりのポストにつき、豊かになることができた。しかし、これからは、個人として「勝負」しなければ、会社で生き残ることも難しい時代になってきたわけだ。
そのためには、議論、あるいはケンカに強くならなければならない。
話し合いをしているときに、徐々に熱を帯び、緊迫した状況になることは、誰もが経験しているだろう。
緊迫した状況において、ストレスが大きくかかってくる。
これらは、予期せず、いきなりやってくることが多い。
身体中が、アドレナリンで満たされ、正常な思考が保てなくなる。
それをいやなら、そういう場面が滅多にならない職場を選ぶしかない。
たとえば、会話が緻密にマニュアル化されているファーストフード店などでは、見た目にもよく映る「コミュニケーション」を発揮することができるだろう。
「いらっしゃいませ」
「ハンバーガー100個ください」
「フライドポテトはつけますか。お持ち帰りですか。それとも、こちらで召し上がりですか」
といった具合だ。
アドリブは効かないが、アドレナリンもそれほど出なくて済む。
しかし、真にコミュニケーション力が求められる時機は、突然やってくる。
感情を押さえ、理論で立ち向かい、主導権を握らなければ、いろいろなマイナスの影響があなたに及んでくるだろう。
○話があわない場合のとっておきのテクニック
「類似性の効果」
関心、趣味、考え方、価値観、世代、職業、居住地域、出身校、出身地、生活水準、知能、学習、能力など共通点が多いほど親近感をもつことができる。
話が合わず、気まずい沈黙が訪れたとき、
「よく、こちらに来られるのですか」
「そのバック、使いやすそうですね」
これらの何気ない質問が、共通点を探し当てることがある。
○よいイメージを与える情報の料理法
会わなければ行けない相手がわかっていたら、出身地を調べるなど予習をしておくといい。
「今年の冬は○○県は例年にない寒さとお聞きしましたが・・・」
「新幹線がついに開通しましたね・・・」
相手が話したくなるような話題を投げかけるようにする。
○代名詞を使わずに名前で呼びかけよう
御社とかあなた様でなく、名前で呼びかけるようにする。
ルーズベルト大統領は、初対面の人と会話をするとき、憶えた相手の名前を、3分間で3回使うように心がけていたという。相手の名前をしっかり覚え、使うことで、ぐっと近づくことができる。
○恥は隠さず、あえてさらすべし
初対面の人や、初デートで、いい格好見せたいと誰もが思う。
でも、「自分がいかにいい大学を出て、成績が良くて・・・」なんて自慢話に相手は好意を持ってくれない。
それよりも、「あちこち入社試験を受けて、やっと見つけた仕事だけど、ヘマばかりして・・・」と紹介された方が、好意を持たれ、この人のために何かしてあげたいという気持ちが湧いてくるものだ。
あなたの周りに、ドジなくせに、女の子にもてている人はいないだろうか。
○相違点をみせて気持ちをつかめ
人は、自分にないものを持っている人に惹かれる。
英会話の苦手な人はバイリンガルの人に、気が小さい人は豪快な人に魅力を感じる。
心理学的には、類似性でつくることができるのは、友人、恋人で、ビジネス上のおつき合いやお見合い結婚のようなときは、「相補性」が決め手になるそうだ。
初対面で類似性がみつからないとき、相補性で攻めることも考えてみる。
○意外性でアピールする
人や物の意外な一面を見ると、私たちは大いに感動し、相手にひかれるものだ。
意外性にひかれるのは、知的好奇心が深く関係している。
初めから、何もかもしゃべるのではく、多少抑え気味にして、「ちょっと近寄りがたいけど、いったいどんな人だろう」と思わせるぐらいがちょうどいい。
○ツァイガルニク効果を利用する
作業を完了してしまうと、その作業のことは忘れてしまうが、作業を完了寸前にストップさせると、それを完了させたいという思いが心に残り、いつまでも忘れない効果を心理学用語でツァイガルニク効果と呼ぶ。
初デートのときなど、自分のことを知ってもらいたいと思うばかりに、ペラペラしゃべりすぎるのは上策ではない。完結してしまうと、相手は安心し、あなたのことは、忘れてしまうかもしれない。
また、続きを聞きたいと思わせるような余韻を残してデートを終わらせた方が効果的だ。
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