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人間とは不思議なもので、昨日まではバリバリやる気が出ていたのに、今日はまるでやる気が出ないときがある。晩酌しながらテレビを観てそのまま寝るような生活をするのはたまにはいいかもしれない。ところがこれが2日、3日と続くと、だんだんそれが習慣となっていき、気がついたら無気力になってしまうということだってあり得るのだ。
今週紹介する斎藤茂太氏の「なぜかやる気が出ない人へ」は、無気力になってしまった方への応援歌ともいうべき本である。
楽しいときは時間がはやく時間が過ぎ、楽しいことはいつまでも覚えていないものだが、つらいときは時間が過ぎるのも遅く、心の傷跡はいつまでも消えないものだ。
でも、いつかはつらいことも忘れてしまう。
ひどいけがや、人との別れを遠い過去に経験された方は、そのことをよくご存じであろう。
すべてはうつろいゆくものだ。
人を憎むことがあっても、また、いつかは愛することがあるかもしれない。
どんなに苦しい状況でも、話せる家族あるいは友人がいれば幸せだ。
あるいは好きな趣味があれば、それで紛らわすこともできる。
苦しいときにもなにが喜びがあるものだ。
楽しいことをいつも思い浮かべるようにすると心は少しラクになる。
自分だけが損していると思わないことだ。
世の中には、家族とうまくいかない人、仕事で充実していない人、お金のない人、重い障害を背負う人など、いろいろ恵まれない人はたくさんいる。
誰もが何らかの悩みをかかえながら、それでも賢明に生きている。
自分だけが損をしているという思いはストップすることだ。
仕事はつらくても助ける仲間がいたり、仲間がいなくても家に帰ったら愛する家族がいたり、家族がいなくてもあなたには将来への夢があったりする。
損をしているという思いをストップさせよう。
その瞬間に「得」がはじめる。
子供の頃から言われ続けることに
「お金に困らないこと」「きちんと食事をとること」「きちんとした身なりをすること」「人に迷惑をかけないこと」・・・等々いろいろある。
でも、あまりに失敗のない人生は、結構味気ない。
ときには小さな失敗を意識的にやってみるのもいい。
失敗したときの対処法を自分でシミュレーションすることができる。
失敗知らずで、とんとん拍子に出世した国会議員がミスで挫折する姿を何度も見せられると、人はいつかは必ず失敗するものだという気さえしてくる。
失敗してわかることもたくさんある。
それでひとまわり大きくなることもできる。
よかれと思って、人のために何かしてあげても失敗することがある。
特に、人の心までわかったつもりでいると、裏目に出ることが多い。
アドバイスのつもりが、よけいなことととられ、怒らせることもある。
人は他人の心の中まではわからないものだ。
家族であってもそうだ。自分の心の奥底だって実はよくわかっていない。
だから、身近な人であっても、相手の言うことに注意深く耳を傾けてあげるという態度を大切にしたい。
あなたが愛している人は今どこにいますか?
親、兄弟、子供、連れ合い(配偶者)・・・
愛している人もどこかで今の時間、働いているのかもしれない。
あるいは、家で家事をしているのかもしれない。
あるいは、単身赴任で遠い空の下でがんばっているのかもしれない。
離れていても、心のなかで心配していれば、距離は気にしなくてもいい。
「きずな」で結ばれているからだ。
連れ合いと友人の違いは次のとおり。
友人は長いこと会えなくても、一か月ぐらい思い出さずに済むこともある
連れ合いのことをすっかり忘れるということはあり得ないはずだ。
あんまりべったりでもいけない。離れすぎてもいけない。
心の距離を測りながら、何をしたいのか、何がイヤなのか、何を捨てたいのか、しっかり伝え合って、お互いが連れ合いであることを感謝しよう。
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