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お金とツキが転がり込む習慣術
■■ 和田秀樹(祥伝社) ■■
■■ 2005.2.10 1,300円 ■■
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麻雀をしていると、ツイている人には、どんどん良い牌が集まり、ツキに見放された人は他人の当たり牌ばかり、つかまされて、結局、他人に振り込んでしまうというようなことがよく起きる。麻雀する人にはわかると思うが、本当にツキの神様はいるのだと信じたくなるくらい、「場」にツキの流れというのがあり、逆らうことがなかなかできない。
ところが、本書を読んでみて、お金とツキが転がり込む習慣術を会得すれば、いつもツイている状態をキープできるのではないかと思えてきた。
本書は麻雀について語られているわけではなく、人生における運やツキの構造について科学的に説明された本であり、著者は次から次にベストセラーを生み出す精神科医として知られる和田秀樹氏だ。
認知心理学や認知療法の専門家である和田氏は、「ツキ」は、人間の言動により影響される「好循環」または「悪循環」として説明できると本書の中で述べている。
認知療法は、「ものの見方」が人間に強い影響を与えるとという考え方に立っている。「ものの見方」は、先週特集した「7つの習慣」の中でも紹介した「レンズを通した見方」すなわちパラダイムと同じ意味である。そのレンズが不幸で彩られると、「泣きっ面に蜂」「弱り目にたたり目」のような悪循環が起きてしまう。逆に、「運がいい」と思っている人は、物事をポジティブに捉えることで、良いことが循環していく。
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運が悪いとひがんでいるとツキに見放されてしまう。「自分は嫌われている」「うとまれている」と考えている人間に「嫌われてかわいそうね」と寄り添ってくれるマザー・テレサのような人はいない。ますます、うとまれるだけだ。逆に、「あいつはすごく人に好かれて得だな」と好印象を与える人は、周りにも、すごくツイているように見えるし、信頼されるので、物事がうまくまわるようになる。
ツイていると思うと、好循環がはじまる。ツイていないと思うと、悪循環がはじまる。
異性を口説くとき、「いけそうだな」と思うと、うまくいく。「ダメかも」と思うと、いろいろ相手の態度が気になるようになって、すべて悪いほうに捉えがちになる。
アマチュアを極めると「欠点のない人間」になれる。
プロには「長所を徹底的に伸ばした」者が、なることができる。
難問大学の入試においては、得意な科目で思いきり点数をとれるような者の方が、すべての科目について、そつなくこなす者よりも好成績を残す。
これからは、年収1億円の1人の勝ち組と、年収300万円の99人の負け組の時代が訪れるという。勝ち組になりたければ、自分の欠点をどうする、こうするのではなく、長所を徹底的に伸ばすことを考えた方がいい。
日本人は、自分のことを卑下することが多く、美徳とされている。でも、人前で、卑屈になりすぎると、レンズ(認知)がだんだん曇ってくる。どうせなら、意識してレンズ(認知)を磨き、自分を見る目線を高く変えていく努力をしたほうがいい。自分の長所をいつでも、人に話せるようにしておいたほうがいい。
なかなか、自分の長所が見つけられないという人が多いかもしれない。そういう人が簡単に自分の長所をみつけることができる方法がある。
それは、心理療法のひとつで、とくに対人恐怖法に有効とされる「森田療法」にヒントが隠されている。「森田療法」では、人間の長所と短所は、実は表裏(おもて・うら)の関係があると説明している。
つまり、神経質な人は、心配性で不安症だ。ところが裏を返せば、よく気がつくという長所も併せ持っている。
くよくよする人間は、体の不調が気になったり、運の悪さに目が向きやすい。しかし、それは、客観的に自分を見ることができて、反省をしっかりできるという長所にほかならない。
向上心の強い人は、完璧主義に陥りやすい。
このように、人の長所と短所は、表裏一体である。
ここは、長所の方にだけ目を向け、その長所を伸ばすように努力した方が、「ツキ」を呼び込む手段として、かなり有効である。
お金持ちになると、性格が良くなる人と、性格が悪くなる人の、ふた通りあるらしい。急に金持ちになって銀座で威張り散らしているような輩は、必ず「ツキ」が落ちてしまうそうだ。
偉くなったら、なおさら、頭を下げるようにすると、貴重な情報が入りやすくなる。皆が感謝して、進んで、情報を差し出すようになるからだ。威張り散らかしていると、イエスマンだけが周りにはびこるようになり、会社の存亡に関わる都合の悪い情報が入ってこなくなる。いつのまにか裸の王様になり、時代の変化に即応できなくなった大企業の崩壊劇は、これまで枚挙にいとまがない。
今朝の朝刊にも載っているが、16日、ニッポン放送によるフジテレビジョンへの新株予約権の発行について、東京地裁は、差し止めの仮処分を支持する決定を出した。一連の事件で、ニッポン放送、ライブドア、フジテレビの株価への反応をみるのも楽しみだ。現代は「直接金融」の時代だ。「この会社は業績を上げそうだ」と思われたとき、株が買われて高騰する。一昔前は、銀行のアホのようなワンパターン「土地担保主義」が正しい経済のサイクルを狂わせ、バブル崩壊から続く長期低迷の元凶となったのは周知の事実だ。現代は、まさに「ツキ」の勝負が、株の動きに反映して、株の売買を面白くしている。
ライブドアは、土地などの資産で成り立っている企業ではない。市場の人気で成り立っている。その人気次第で巨額のお金が集まってくる。ライブドアが仮にプロ野球球団を所有していたら、「ツキ」の好循環をいかし、、100億円でサンフランシスコ・ジャイアンツからバリー・ボンズ選手を引き抜くような荒技もやってのけたかもしれない。
あと、5年後、10年後には年収1億円の金持ちサラリーマンは珍しくない時代になる。これまで、日本のサラリーマンは、キャリアとそうでない者と比べても、給与の差はせいぜい数倍であった。でも、これからは、99人が年収300万円の普通のサラリーマンで、1人が年収1億円の金持ちサラリーマンで構成される二層化社会になるという。
今、テレビや雑誌でケチケチ節約術が大流行である。年収500万円の人が、20年間飲まず食わずで貯めて、やっと1億円。もちろん、1億円貯めるまでに確実に餓死してしまうが、ちまちま小金を貯めるよりも、どうやって入ってくるお金を増やすか考える方がよい。
投資信託のように他人任せにするのではなく、自分なりのビジネスモデルをみつけることが大事だ。そのための「自己投資」も必要だ。
著者の和田秀樹氏は、「受験は要領」が、最初のベストセラーになり8000万円の収入を得た。しかし、和田氏は受験本だけの著者としては飽きられるだろうと予測し、手元に残った2000万円のお金を全部自分に投資し、渡米し、最新の精神医学や心理学を実地で学んだ。そして帰国後、心理学のビジネスにとりくみ、今のステータスを築くことになる。
カネがないときは、ヒマがある。この時間を使ってお金を稼ぐことを考えなければならないのに、大抵の人間は無為に過ごす。時間を金に換えるといっても、1日数千円の残業代のために時間は浪費したくない。会社のために、自分を安売りする時間はできるだけ避け、将来、もっと稼げるようになるため、時間もお金も自己投資したい。
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お金とツキが転がり込む習慣術―「運のいい人」には理由がある
和田
秀樹 (著)
価格: ¥1,365 (税込)
出版社 /
著者からの内容紹介
自分は科学的、合理的な人間だと思い込んでいる人ほど、運やツキをバカにしがちだが、 “運やツキを科学的につかむ方法”は存在する! 【和田式「ツキの好循環モデル」を実現する習慣術】 ●謙虚と卑屈は紙一重。謙遜するより積極的に自分の長所をアピールする ●「落ち込みの悪循環」を断ち切るリフレッシュ法を、普段から見つけておく ●どんなにイヤな上司でも、自分より優れている点を一つだけ見つける ●資産運用は大金持ちがするもの、小金持ちは自分に投資する ●お酒を飲むときは「愚痴」ではなく「夢」を肴にする ●うさんくさい相手でも、人間関係は適当に保っておく・・・・・・etc <お金とツキを「好循環」させよう!> ●「人間は相手の長所を覚えている」から失敗を怖れずどんどん挑戦しよう ●一日数千円の残業代のために時間を浪費せず、自分に投資しよう ●仕事は常にいくつかを並行してこなして、調子のいいものから片づけよう ●何事も「無理だと思わずやってみる」ことで、仕事体力をつけよう ●「受け売り」で人に話すことを意識して、テレビ、本などの情報に接しよう ●どうせ転職してリスクを取るなら、大金持ちになれる会社を選ぼう
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