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3月22日〜3月24日(毎日スキルアップ通信で紹介)

 

集中力
 
  著者  セロン・Q・デュモン
  発行  サンマーク出版 2006.2.25
  価格  1,600円

 「集中力」

 そのはかりしれない価値をものにしたものだけが、成功を収める。

 
 「集中力」の著者、セロン・Q・デュモンは、本書のあとがきで、そう記す。
 彼は、1932年に亡くなるまで、精神医学、東洋思想、ビジネス人間関係など幅広いテーマで100冊以上の著作を残している思想家である。

 セロンの著作の中で、「集中力」はおよそ1世紀にわたり、全米で読み継がれてきた不朽の名著である。

 セロンは、アメリカで弁護士業を営んでいたが、ストレスで心を病み、そのときの体験を通して、精神医学、東洋思想をものにしたと言われている。

 このため、「集中力」はスピリチュアルな自己啓発書でもあり、プラクティカルな実用書として読むこともできる。

 本書は、読むだけで、力が湧いてくる人生の応援の書ともいえるが、エクササイズの方法も書かれ、これを実践することで、集中の習慣をつけることができるようになっている。


 偉人と言われる人の伝記を読めば、その人を成功に導いた主な素質は集中する能力であったことがわかる。逆に失敗する人を観察すれば、集中力の欠如が失敗の原因であることが多い。

 誰にでもチャンスは訪れる。チャンスは全ての人のとびらをノックする。
 成功する人は、ノックの音を聞き、チャンスをつかむ。
 ひとつずつ取り組めば、必ず成功する。
 
 集中力とは、終始一貫して、心の強さ以外の何ものでもない。
 精神的、肉体的エネルギーを一点に集中させる。
 目の前のことに意識的に心の焦点を合わせ続けることができる能力を養わなければならない。

 くだらないテレビや扇情的な新聞記事を読んで時間を浪費すると、衝動や感情をつかさどる器官を刺激し、集中力を弱めることになる。

 まず、心を落ち着かせ、自分をみつめることから始めなければならない。



 「集中力」に書かれていることは、すべて当たり前のことで、呪文を唱えれば、突然、集中力が高まるというような、ありがたい話はどこにも出てこない。

 「集中力」は270ページに及ぶ分厚い図書であるが、特効薬のようなものをひたすら求める読み方をすると、物足りなさが残るかもしれない。

 早い話が、「集中力」を高めるのは、誰でもない、あなた自身であることを自覚しなければならない。

 やる気を失った人は、自分の意志の力で、自身を救済しなければならないということだ。弱気になりがちな心を克服するのは自分自身しかないのだ。


 そのためには、第一歩として、ムダなことへのエネルギーの浪費をやめ、キャリアを積み重ねていくことに関心を向けなければならない。


 誰もが、やりたいことがある。それを口にはしないが心に強く思っている人も多い。。
 ただ、その実現に必要な犠牲を払おうとしている人はごくわずかだ。


 なぜなら、ほとんどの人は、自制心を養うためのまともな訓練を受けてはいないからだ。
 精神面の発達という点で、合格点に達している人はほとんどいないと思う。

 【参考】毎スキ過去記事(2004.7.16)
  後段の「集中力と生き方」の説明を参考にしてほしい。
http://blog.mag2.com/m/log/0000130996/90532823?page=19#90532823


 自制の機能が訓練されていない人は、衝動、激情、感情が好き放題に動き、行動が落ち着きを失い、精神の集中ができなくなる。

 でも、心を落ち着かせ、精神状態が静かになることだけを集中と考えてはいけない。それは、瞑想であって、集中ではない。
 四六時中、消極的な精神状態では、うまく集中できず、上の空になってしまう。


 集中とは、目の前のことに、強い意志をもって心の焦点を合わせることだ。
 目も、耳も、鼻も、すべての器官、すべての五感を、その一点に集めることが、集中である。
 集中力とは、終始一貫してやりぬく、心の強さ以外の何ものでもない。



 この全身全霊の「集中力」を意識して使えるようになると、自分の仕事や行動すべてに対して自信をもってコントロールすることができるようになる。その結果、自分以外の人もコントロールするパワーも手に入れることができるのだ。


 怒りっぽい人は、あまり人から好かれない。
 怒り、皮肉、興奮は、エネルギーをたくさん使い、その人自身が自分をコントロールできていないことを証明しているからだ。

 集中は、「瞑想」でもなければ、怒りっぽい「興奮」でもない。
 筋肉、骨、手、神経など身体全体を、頭脳の指令どおり動かす力である。


 まず、呼吸のコントロールから始めよう。
 長く、深く息を吸い込む。
 次に、ゆっくり時間をかけ、息を吐く。

 血液の循環、心臓の働き、筋肉、神経が安定する。
 これらが、「心」とつながる重要な器官だ。

 目、耳、指にも意識を集中させる。
 これらは「心」のミニチュアだ。
 これらを、あなたのコントロール下に置いてみる。

 握手する手にも「心」が宿っている。

 人を愛する人の握手は、愛であふれ、
 人を憎悪する人の握手は、憎悪であふれている。
 心が知りたい人に試してみるとよい。
 
 目、耳、指、これらのコントロールを高めるために、まずしなければならないことは、深く、ゆっくりとした呼吸だ。
 

 次に、真に自分が望むものが何であるか、明らかにする。
 願望は、慎重に扱う。自分が望むものが何であるか、しっかり把握して、それを自分の「意思」として固定させる。

 あれもほしい、これもほしい、というのは、単なる思いつきで、精神力の浪費でしかない。

 伝記などを読むと、成功している人は、精神力を大事なことにだけ集中させている。つまり、一つのことに集中することの重要性に気づいたから、栄光をつかんだといってよいだろう。


 顔はその人の生き方を映しだしている。
 「思い」が気高い人の顔は、わずかだ。
 大抵の人はなんと無駄な人生を過ごしてきたのかと思わずにいられない顔をしている。
 
 高潔な「思い」の人には、同じように高潔な人が自然に集まってくる。
 ずるい人の周りには、ずるい人が集まってくる。

 どんなにつらい環境でも、高潔でいられる人は、かならず救いの手が伸べられる。

 高潔な「思い」は、深い熟考からでないと生まれない。
 思考を集中すると、自分にとって最も大切な願いが何であるか見えてくる。
 これまで、限界と自分に映っていた壁が崩れ、新しい願望が見えてくる。
 恐怖や、ネガティブな思考を一掃してくれる。

 あなたを支配するパワーは、あなたの内側にある。
 それを引き出すためには、深い熟考が必要だ。

 集中することができる人は幸せだ。
 だらだらと時間を過ごさないよう、集中する時間を少しずつ増やしていこう。
 これから集中力を高めたい人は、だらだらとマイナスのエネルギーを放出している人とは、できるだけ距離を置くようにする。


 集中力を高めるためには、訓練が必要だ。
 体も精神を一点に集める力は、トレーニングで育てることができる。



 すぐに動揺しやすい人は、普段から臆病、不満、不安などに悩まされ、なかなか集中することができない。

 だからといって、自分は弱い人間だと決めつけてはいけない。
 そんなふうに考えていると、ほんとうに弱い人間になる。

 不平不満を並べたり、悩んだりすることで、時間を浪費していると、状況は悪くなるばかりだ。

 挫折でなく、成功のことを考えるようにしよう。
 意識的に気持ちの切替を行うようにしよう。

 自分が魅力的だと思い、自分のことを好きな人は、不思議に、まわりが見ても魅力的に映るし、また、人に好かれるようにもなる。

 つまり、プラスの思いに集中すれば、自然にプラスを引きつけるパワーが生じるのだ。
 

 そうはいっても、簡単にプラスの思いに変えることはできないだろう。
 まず、自分をコントロールすることから始めなければならない。

 そのためには、毎日、小さなことでいいから、少しずつ、続けることを始める。

 簡単なことでいいから、ひとつ新しい習慣を生活に定着させるまで、がんばって続けてみる。続けている間は、一度の例外も認めてはいけない。

 意思を鍛えていけば、困難に耐える力をつけていくことができる。


 毎日10分ほどでいいから、「集中すること」を習慣にしてほしい。


 注意力を分散すると、そこそこの成果しか得られない。
 注意力を全て一つのことに集中すると、大きな成果を得ることができる。

 考えを一点に集中すると、その考えに「力」が生まれる。

 毎日疲れてくたくたなのに、集中力の練習どころでないと言う方もいらっしゃるかもしれない。頭を使って仕事をして疲れて帰ってきたのに、これ以上、わけのわからない練習はいやだと誰もが思いたくなるだろう。

 ところが、仕事で使っている脳と、家で考えるときに使う脳は違うのだ。
 仕事をしている間、のんびりと休んでいた脳細胞を、家に帰ってものんびりさせる必要はない。

 夜、新しい考えに注意を集中することで、その日、仕事をしている間は手持ちぶさたにしていた別の脳細胞が一生懸命働いてくれるのだ。


 考えに集中するためには、関係のないすべての考えをシャットアウトする。

★エクササイズ(抜粋)

1「座ることに集中する」
  簡単そうに見えて、意外と難しい。完全にリラックスした状態で、ひたすら座り続けることが15分間できるようになったら合格。

2「腕を静止させる」
  水を縁(ふち)まで入れた小さめのグラスを手に持ち、目をグラスに向け、腕が静止しているかチェックする。5分間静止できるようになった合格。

3「仕事中、穏やかな精神状態を続ける」
  筋肉を張ったり、緊張したりさせない。意味のない仕草も動作もいっさいにやめる。つねに平静な状態が続けられるよう心や体をコントロールできるようにする。

4「体と心のコントロール」
  膝の上においた右手のこぶしから、人差し指だけを前に突き出し、ゆっくり、左右に動かす。動かしている指に全部の注意を向ける。他のことをいっさいシャットアウトする。筋肉の動きをコントロールすることにすべての意識を集中させる。
これが自分の最大の人生の目標だと思えるくらい真剣に単純作業を続ける。その効果については、筆者セロンも一押しである。

5「眠りに集中する」
  きれいな水をいっぱいに張ったグラスをテーブルに置く。グラスの水をながめて、その静けさについて考える。同じように静かになっていく自分を想像する。静かに眠りに入っていく自分を想像する。神経はだんだんおだやかになっていく・・・


 集中することを極めれば、次のようになれる。

 強く集中すると、宇宙の偉大な創造力とリンクすることができる。
 宇宙からメッセージを受け取ることができるようになる。

 超越意識とのコンタクトを経験すると、人間としての思考は簡単にコントロールできるようになる。「宇宙意識」に達すれば、深く集中した状態で、無限の能力を発揮することができるようになる。




集中力
 
  著者  セロン・Q・デュモン
  発行  サンマーク出版 2006.2.25
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