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破綻寸前の銀行を奇跡的に優良銀行によみがえらせた男、
伊藤忠彦氏が、誰にも信じてもらえないからと思い、
これまで、ずっと胸に秘めていたある想念をついに公表。
『宇宙が味方する経営』
運命の大きな流れをつかみ、
会社を、人生を、成功に導く思いもかけない方法
伊藤氏は、もちろん経営のプロ。
しかし、厳しいリストラや経費節減で血を流したわけではない。
伊藤氏にいわせれば、宇宙の進化と同じように、会社も発展させて
きたという。
伊藤忠彦氏。
1967年に住友銀行に入行。
外回りの預金集めから始まった。
主に営業畑を経験。
特にエリートコースを歩んだわけではない。
しかし、地道な努力が認められ1995年には京都支店長に就任。
そして1998年11月20日、伊藤氏にとって運命の日が訪れる。
それは、関西銀行への異動内示。
まさに青天の霹靂。
大阪に本拠を置く貸金規模一兆円未満の第二地銀。
当時は金融機関は業界再編のまっただ中にあり第二地銀は次から次に
経営破綻を招いていた。関西銀行は、第二地銀の中でも不良債権比率が
ワースト3に入っていた。
伊藤氏は関西銀行の営業畑を歩んできた。
先が見えない銀行の経営を任されるなど思いもよらなかった。
周囲の人たちの反応も同じ。「何で伊藤さんが・・・」
内示が降りた1998年11月20日は、伊藤氏の誕生日。
伊藤氏が正式に着任した翌年の1月8日は、妻の誕生日。
着任後、経営建て直しのための3億円の増資完了が2月18日、
この日は伊藤氏と妻の結婚記念日であった。
伊藤氏は運命を感じた。
ここから、伊藤氏の奇跡の快進撃が始まる。
伊藤氏が関西銀行に赴任したとき、どのように破綻寸前の銀行を建て直すか、銀行関係者だけでなく、マスコミからも注目された。
誰もが伊藤氏は、胃をきりきりさせるくらいプレッシャーを感じているだろうと思ったに違いない。
ところが、伊藤氏はやるべきことをやってダメだったら、それはそれでよいと思っていた。
あまり緊張することもなかったそうだ。
「赤字決算」かもしれないという恐怖のなかで、伊藤氏は、じっと静まり心の声を聴くようにした。
すると、「心配しないで」という声が聞こえるような気がしたそうだ。
見えない力に背中を押されるようにして、大きな試練を何となく乗り越えることができたと伊藤氏は述懐する。
伊藤氏や行員達の相当ながんばりもあったが、ここぞという場面ですばらしい幸運に助けられた。
一つ目の幸運は、着任3年後までに純利益95億円達成という目標を与えられたの対し、2年で達成してしまった。ところが伊藤氏は内外へのアピール度からも100億円達成したいと秘かに思っていた。
すると、年度末の3月に円安となり、外貨預金から円の預金が一気に増えたことにより、安々と純益100億円を達成したそうだ。
そのほか、本店の店舗取得、東京証券取引所への上場などが、外からの幸運により、次々に達成する。
伊藤氏の経営スタイルは、行員達に厳しいノルマを課すものではない。
確かに伊藤氏には長年の経験に培われたノウハウがある。
また、行員達が力を合わせ一生懸命働きもした。
でも、それだけで次から次に事態がいい方向に向かうとは思えない。
そこには人智を超えた幸運があるように思えるのである。
目先のことで一喜一憂しないようにしよう。
高い視点から自分を見るようにする。
目先しかみえず、外敵の恐怖に生きている「ヘビの目」より、
大空から鳥瞰して、些細なことに気をつかわない「鷹の目」を持つことにしよう。
そうすれば、仕事上の失敗で必要以上に後悔することも悲しむこともなくなる。
失敗も自分にとって肥やしと思えるようになると、一つ高いレベルに到達することができる。
この世は物質の世界だ。
物質は、元もとエネルギーである。
エネルギーが、ある法則に基づき物質になったと考えていい。
あなたが通っている会社は、以前、就職活動したからこそ採用され、現在勤務しているはずだ。
あなたが通っている学校は、以前、模試の結果や教師との面談などを参考に学校を選び、試験に合格したからこそ入学を許され、現在在籍しているはずだ。
あなたの配偶者、あなたの趣味、あなたのライフワーク・・・
すべて、そこに行き着くための「原因」があったはずだ。
つまり、目に見えるこの世は、すべて「結果の世界」ということができる。
と、すると、目に見えない「原因の世界」があるはずだ。
そして、その原因をつくる「目的の世界」もあるはずだ。
現世は「結果の世界」・・・三次元
想念は「原因の世界」・・・四次元
神は、「目的の世界」・・・五次元
何かをしようとするとき、それは天国から来ている目的か、地獄から来ている目的なのか考えなければならない。
苦労は、原因の世界にある。
大変な苦労をされ、自分なりに固い信念ができている人がいる。
下積みの苦労を重ねて社長になった人などに多い。
苦労は、いいことばかりでない。
どういう目的で苦労したかが問題だ。
天国から来ていた目的なのか、地獄から来ていた目的なのかによって、ずいぶん変わってくる。
いくら苦労したからといって、その人の人格までは測れないのだ。
苦労の量で、人間を量ることはできない。
つまり、仕事上での成功や失敗で人間をはかることはできないのだ。
あなたを苦しめている今の問題や失敗は、鷹の目で見れば大したことではない。
百年後から見れば無意味であるとしかいいようがないはずだ。
今の苦しみが、天国から来ている目的に沿わないものであれば、避けた方がいい。
伊藤氏が仕事で好成績を残せるのは、部下に厳しいノルマを課すからではない。
伊藤氏は、いつも新しいビジネスモデルをつくろうと考えている。
できないことがあれば、なぜできないか、それを解決することを優先する。
目標達成に向かって体力と根性で突き進むのではなく、もっと効率的にできないか、システムづくりの方に思いを巡らすことにしている。
また、仕事の軽重判断もしっかりする。
部下に任せることができるもの、権限委譲できるものは積極的に降ろしていく。
また、社員教育も重要視している。
人それぞれ潜在的な能力は違う。それをうまく引き出して適材適所に配置すれば、会社の業績は必ず上がるはずだ。
大きな失敗や難問に直面したとき、心を安らかに保つのは難しい。
でも、魂をみがく絶好のチャンスを神様が与えてくれたのかもしれない。
人生は、知恵や情愛を学ぶ学校だ。
たとえ苦しくても、今の苦しみは、後に、必ず自分の役に立つのだ。
伊藤氏が破綻寸前の銀行に乗り込んで最初に発表したのは、次の3つの経営方針だった。
1.社会価値の追求
2.業務革新の断行
3.人間尊重の経営
小手先では通用しないと思った。
何のために生きるかを考えないような人もいる。
顔つきですぐわかる。
何のために存在するか考えないような企業もいる。
存続すること自体が難しいだろう。
そこで、銀行が存在する原理をじっくり見直すことにしたという。
金儲け自体がいつの間にか企業目的になってしまっている会社が多い。
社会の存在意義を考えない企業は、大きな環境変化の中で生き残れないことが多い。
まわりのものを幸せにすることを目的にするものであれば、天の力が、その実現を後押ししてくれるに違いない。
神が人間を創造した目的は、金持ちをつくり、物質的な豊かさを送らせることではなかったはずだ。
人間の喜びは、根本的には、精神的な喜び以外にないのだ。
ともに栄える喜びを目的とした企業の活動は、天の後押しを受ける可能性が高い。
企業のトップは経営手腕が優れているだけではだめだ。
高貴で、かつ強力な想念を持たなければ従業員の心をつかむことはできない。
トップの想念はオーラである。
企業を繁栄させるためには、経営者の想念、理念の強さがもっとも大切だ。
この考え方は、伊藤氏の「宇宙が味方する経営」の基本となっている。
想念は、目に見えないから実体がないと考えるのは早計である。
想念は、言葉と同じように実体をもっている。
昔の人間は、言葉を「言霊(ことだま)」といって、口に出せば実現すると畏れていた。
「もう年だから」が口癖の人は、人よりも早く歳を取る。
「まだまだ若い」とがんばる人は、実際の年齢より若くみえる。
言葉をおろそかにしてはいけない。
また、いい想念に集中すれば、周囲にいい波を起こす。
そして、いい結果がもたらされる。
経営者は、単にビジネスの知識に優れているだけではだめだ。
形に現れない思考や哲学、精神を大切にしなければならない。
時価総額のことばかり考えていると、金がほしいという欲念の集団が背後についてくる。そういう会社は一時期は成功しても、長続きはしない。
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