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12月13日〜12月17日(毎日スキルアップ通信で紹介)

「よく『遊ぶ人』ほど成功できる」 1,300円

■■   佐藤 富雄(フォレスト出版)  ■■
■■           2004.10.8発刊  ■■
  佐藤富雄氏は「自分を変える魔法の『口癖』」、「あなたが変わる『口癖』の魔術」など、多くの口癖理論に関して本を著してこられた博士でご存じの方も多いと思う。佐藤氏は、願望の言葉を繰り返すことで脳に潜在意識として植え付け、行動にどう影響を与え結果に結びつくかを、長年にわたって研究を続けてこられ、独自の理論を展開してきた。筆者の佐藤富雄氏といい、右脳開発で有名な七田眞博士といい、年齢は70歳を超えているのに、脳は衰えるどころかますます冴え、次から次に出版を重ね筆が休まることを知らない。2人に共通するのは青年のようなみずみずしい感受性と尽きない向上心だろう。20歳代にして老人のように老け込む若者もいれば、両氏のように70を超えても夢を持ち若々しく精力的に活動している人たちもいる。彼らが唱える脳の働きによって実際の年齢よりも心身ともに若返らせるという理論は彼らが、自身で実証しているから説得力がある。

 佐藤富雄氏は40代も半ば過ぎ、もう50代に手が届きそうな年になり、「プロスキーヤーになりたい」と思いはじめ、いても立ってもおられずプロスキースクールの校長に相談するが、年齢的に絶対無理とあっけなく断られる。そこで、佐藤氏は自分が研究してきた「成功脳」の理論を校長に説明し、何とか入校を認められ、3年後にはプロスキー協会から上級者の証であるゴールドメダルの授与を受けるまでに至る。

 佐藤氏の成功に向けた実践は70歳を超えた現在も続いている。佐藤氏によると、脳の使い方さえ知ってしまえば、プロスキーヤーであろうが、社長であろうが何にでもなれるとそうだ。それも、他の成功哲学で唱えられている「意志の力」、「不屈の努力」、「積極性」など、まったく必要なく、それらを真に受けて生き方を改めたところで成功をおさめる者は限られているとまで断言する。佐藤氏に言わせると必要なのは、脳の使い方を変えることだけだそうだ。
「人間は誰でも成功ができる」、
「脳の使い方を間違えなかった人だけが楽々と成功をおさめる」が当書の一貫したテーマである。
 30代から40代にかけて、将来のビジョンが見えないとか、仕事の 成果が出ないと、もやもや気分になる人は多いという。その人の運とか、 環境のせいではなく、筆者の佐藤氏に言わせれば、そういう人たちは、 脳の神経回路がみずから、成功を拒否しているのだという。その佐藤氏 自身、30代半ば、いつも閉塞感がつきまとい、夜も眠れず、不整脈に も悩まされ、不定愁訴に苦しむ毎日を送っている。 「自分に活力を与えてくれるような夢や希望を持たなければ」と思うよ うになった矢先、勤務していた大学の学生からヨット部に誘われ、手探 りでヨットの手作りをはじめたが、だんだん興味がわいてきて、一生懸 命取り組んでいるうちに、あれほど苦しませた不眠や不整脈がきれいさ っぱりなくなっていることに気づく。楽しいことに没頭し完全燃焼する ことで、今まで、あれほど佐藤氏を苦しめた不定愁訴は、跡形もなく、 消え去ったのだ。そればかりでない。ものの感じ方、考え方が以前と比 べて180度転換し、前向きになることができた。  その後アメリカの精密機器製造企業からスカウトされるという幸運が 舞い込む。日本を訪れたスカウトマンは各企業を回って人材を捜したが、 どれも判を押したように真面目で面白味のない者ばかりで、困り果てて いるとき、秋田大学でヨットに狂っている変わった先生がいるという情 報をつかみ、突然白羽の矢が立ったという嘘のような本当の話である。 佐藤氏は、一度完全燃焼をする喜びを知ったため、アメリカの会社の誘 いを受け、また、わくわくする。すぐにその話にのり、ビジネスの世界 に身を置くことになる。それから40年経った今、出版する本は次々に ベストセラーになり、全国各地の講演に呼ばれている忙しい毎日だ。 この本も10月8日の初版以来、版を重ね11月13日で既に3刷を数 えている。  著者がこの本で言いたいことは次の一言である。 「身体を動かすと脳が活性化する。あらゆる機能の働きがレベルアップ する。その結果、望みを現実にしていく力が高まる」

 脳には「ベータエンドルフィン」という麻薬に似たホルモンが存在す る。もし、歯医者で麻酔なしにむし歯を抜かれたとしても、このベータ エンドルフィンが分泌されていれば、痛みを感じることはないというく らい強力な麻薬作用を有するホルモンである。緊張、不安、ストレスが 取り除かれ、心地よくリラックス状態になることができる。すると思考 力が高まり、考え方がポジティブになる。もちろん、麻薬ではないので 中毒になったりはしない。「成功脳」はこのこのベータエンドルフィン と関係がある。成功脳をつくり出すためには、「脳を快の状態にする」 必要があるからだ。ベータエンドルフィンは「快楽ホルモン」と呼ばれ、 毛細血管をひろげ、血行をよくする。身体を動かすと、ベータエンドル フィンが分泌しやすくなる。ベータエンドルフィンの分泌とともに脳細 胞の中にあるニューロンが伸びていき、シナプスがみるみる増殖する。  あなたの思い描く将来の夢が、自律神経系に組み込まれていき、脳の 活動自体が自動的にプログラム化され、本人は努力をしているとか、我 慢しているというような意識を抱くこともなく、運命に引き寄せるよう に、目標達成に向けて歩みはじめることになる。

 快楽ホルモンすなわちベータエンドルフィンを分泌しながら願い事を すると、快調になった脳の自律神経に「願い事」がインプットされるそ うだ。そして、驚いたことに「願い事」がインプットされたことで「何 事も自動的に」目標達成してしまう体質になれるそうだ。自律神経は、 眠くなったり、お腹がすいたり、動物の本能ともいえる「古い脳」の中 で、働いている神経システムだ。その自律神経系に与える栄養素がベー タエンドルフィンの分泌である。  多くの人が失敗しているのは、お金を儲けたいと願ってみても、心の どこかにお金を儲けてどうするといった罪悪感や、お金を稼いだところ で何に使うのかはっきりビジョンを持っていなかったり、強力になりた い自分をイメージしていないことから起因しているそうだ。つまり欲望 の欠如が災いしているらしい。ところで、人間が快楽を覚えるのは視床 下部から前頭連合野まで伸びるA10神経と呼ばれている神経系が刺激 されないといけないそうだ。例えば、美味しいものを食べるとA10神 経が刺激され、ドーパミンやベータエンドルフィンが分泌される。とこ ろが、人間の脳は快楽ホルモンの出過ぎを抑えるため、GABAという 拮抗物質も分泌して快楽を抑えてしまう。だから食欲や性欲は長続きし ない。長続きしたら困るからだ。ところが、人を好きになったり、自己 実現を求める欲求は、同じA10神経でも、前頭連合野に近いところの 神経が刺激され、その部分はGABAが分泌されないため、高次元の欲 求はいつまでも持続するそうだ。つまり、快楽ホルモンのシャワーが放 出されるので、欲求の欠如などという心配事を吹き飛ばしてしまうほど 威力があるそうだ。強くて持続的な欲求はイメージを自律神経にまで行 き渡らせ、「成功脳」をつくりあげることができる。いつでも快楽ホル モンのシャワーを出すようになれるためには、 「人を好きになる感動を忘れない」 「何かを創造する喜びを持つ」 「自己実現としての成功をイメージする」 など、絶えず意識しておくとよいそうだ。 成功者と呼ばれる者はこのあたりのポイントをしっかり押さえ、具体的 なイメージを描くことに成功しているそうだ。

ベータエンドルフィンは、脳の栄養剤だ。同時に、脳の麻薬でもある。 成功の要素には、このベータエンドルフィンの他に、幼児的特徴を指す 「ネオテニー」という素質がある。研究者は若さを維持するため、健康 を維持するために、「ネオテニー」を存続させることを真面目に説いて いる。 「遅刻をしてはいけない」「仕事中は他のことを考えていてはいけない」 などなど、世の中には禁止事項が多すぎる。このマイナス言葉が、せっ かく生まれ持ったネオテニーを追いやってしまうそうだ。現実に起こる さまざまな出来事に対処する知恵を身につけ、現実処理能力だけで人生 を生き抜いていこうなどという考えは捨てた方がいい。  ネオテニーを呼び戻すためには、子供の頃の自分を思い出すしかない。 今のあなたが「知りたがっている子ども」「遊びたがっている子ども」 に変われば、「成功脳」をつくりだすことができる。「なぜ」「どうして」 をくりかえすことによって、ネオテニーが開花する。いったんネオテニー が開花すると、人に会う、資料を読む、ビジネス上の戦略戦術をまとめ るなどの行為が、自作自演のゲームのように面白くてたまらなくなってくる。
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よく「遊ぶ人」ほど成功できる あなたの夢を実現させる「脳」の使い方
佐藤 富雄 (著)


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